起業アイデアを考える視点とは? 5つの方法
起業アイデアを見つけるには、普段とは違った視点で社会や物事を見る必要がある。どのような視点をもつとアイデアが浮かびやすくなるのか、ここでは具体的な方法を紹介していこう。
1.自分のニーズや不満からヒントを得る
最も手っ取り早いのは、自分のニーズや不満からヒントを得る方法だ。例えば、日常生活を過ごしている中で、以下のように感じたことはないだろうか。
・こういう商品やサービスがあったら便利なのに
・この商品のこういう部分が使いづらい
・○○をサポートしてくれる商品がほしい
上記のようなニーズや不満は、いずれも起業アイデアにつながる可能性がある。中でも、ニーズを満たす商品像がはっきりとしているものは、それを形にするだけでビジネスになる。
日常生活からヒントを得られることは珍しくないため、普段からアンテナを張って「不便だ」「使いづらい」と感じるものをできる限り発見していこう。
2.時代や社会のニーズから発想する
大きなビジネスチャンスを手にしたい場合は、「時代や社会のニーズ」にも目を向けたい。今がどのような時代なのか、周りが何を必要としているのかを敏感に察知すれば、社会から求められている商品・サービスを思いつく可能性がある。
例えば、2019年末から蔓延した新型コロナウイルスにより、日本ではテレワークや巣ごもり需要が増えた。その影響で、最近ではメタバース関連のサービスが次々と登場しており、自宅にいながら観光を楽しめるサービスなどが注目されている。
ただし、流行やブームは短期間で過ぎ去ることもあるので、「10年、20年と続けていけるビジネスか?」については慎重に見極める必要がある。
3.複数のビジネスを組み合わせる
真新しい起業アイデアが浮かばない場合は、複数のビジネスを組み合わせることも考えてみよう。既存ビジネスの特徴を掛け合わせると、以下のように新たな価値が生まれる場合もある。
既存ビジネスをもとにしているからと言って、アイデアの斬新さが失われるわけではない。上記のスマートフォンや電気自動車などは、いずれも時代を変える大きな発明と言えるはずだ。
複数要素の組み合わせはアイデアの基本なので、これを機に身の回りのさまざまなビジネスを組み合わせてみよう。
4.ターゲットを絞る
起業アイデアがなかなか浮かばない方には、既存ビジネスのターゲットを絞る方法がおすすめだ。商品・サービスの特徴が似ていても、ターゲット層を狭くすることでビジネスとして成り立つ場合がある。
本格的な少子高齢時代を迎えた日本では、特に「高齢者専用○○」や「シニア向け△△」といった商品・サービスが多く見受けられる。ただし、高齢者を狙ったビジネスは競合も多いため、性別や地域、趣味などでターゲットを絞ることも検討しよう。
5.得意分野や好きなことを追求する
実は、自分の得意分野や好きなことを追求するだけでも、起業アイデアに結び付くことがある。具体例としては、興味があるものを動画化しているYouTuberや、SNSでよく見られる特定分野のアドバイザー(カウンセラー、専門家)などが挙げられる。
しかし、特技や趣味をビジネスにすると、思い切った方針転換ができなくなるリスクもある。好きなことだからと言って成功するとは限らないので、ビジネスとして取り組む領域は慎重に見極めたい。