この記事は2024年2月22日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=andreyakaan147/stock.adobe.com)

2024年2月22日(木)の午前10時時点に外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。

現在の為替相場の傾向や相場観

本日22日(木)日本時間未明に発表された1月FOMC議事録は「早すぎる利下げに大半のメンバーが留意」などとする想定通りのタカ派的な内容だった。もっとも、想定通りだけにドルの反応は鈍く、米ドル/円は小幅な上昇にとどまった。

他方、本日22日(木)日本時間朝方に発表された米半導体大手NVIDIAの10~12月期決算は売上高が予想を上回るなど良好だった。AIブームの象徴である同社の好決算が投資家心理を明るくしていると見られ、本日22日(木)の日経平均株価は史上最高値の更新をうかがう展開となっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は150円台前半を中心にやや上値の重い展開が続きそうだ。先週13日(火)に付けた年初来高値の150.88円前後が上値抵抗として意識されている上に、150円台では本邦当局からの「口先介入」が警戒されやすい。

一方で、NVIDIAの好決算を受けて世界的に株価の上昇が期待できるとすれば、クロス円にはなおも上昇余地がありそうだ。すでに9年ぶりに93円台に乗せたNZドル/円などは抵抗が少なく、上値が軽くなりやすいだろう。

NZドルにはNZ中銀(RBNZ)の追加利上げ期待という追い風も吹いている。ドルが頭打ちになる中で株高・円安の流れが続けば、海外市場でも米ドル/円よりクロス円が上昇しやすい地合いが継続する公算が大きいと見る。

▽NZドル/円の日足チャート

240222kandaS
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。