この記事は2024年4月3日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Jammy Jean/stock.adobe.com)

2024年4月3日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

引き続きドルの強さが目立つ。米ドル/円の151円台が定着しつつあるだけでなく、ユーロ/米ドル、英ポンド/米ドルも半年間で見るとレンジ下限水準までドルが買われている。

ドル高の要因は、堅調な米ファンダメンタルズにあり、一昨日1日(月)に発表された米ISM製造業指数も約1年半ぶりに50を上回った。ドル高が現在の為替相場の流れを作るなか、週末に向けて米重要指標が続く。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米国では、本日3日(水)日本時間夜のパウエルFRB議長の講演、明後日5日(金)の米雇用統計と、ビッグイベントを控えている。パウエルFRB議長は先週「利下げを急ぐ必要はない」と発言したが、多くの金融市場が休場のタイミングだったため、反応は薄かった。

本日3日(水)の日本時間夜は市場参加者が戻ってきているため、同様の内容だったとしても値動きが期待できるかもしれない。また、米雇用統計は出たとこ勝負になるだろうが、強い米国経済を裏付ける内容であれば、米ドル/円152円突破のトリガーになる可能性が高いだろう。

とはいえ、先週、財務省・日銀・金融庁が三者会合を行なったように、為替介入への警戒感も強いため、152円台に乗せてくる展開では少しリスクを抑えて臨みたい

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。