この記事は2024年4月22日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Synthetica/stock.adobe.com)

2024年4月22日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、中東情勢の緊迫化から永世中立国であるスイスフランが逃避通貨となり上昇の最上位(+0.43%)だった。一方で、下落の最上位は円(-0.89%)。しかし、焦点は定まらず、全体の動きはまちまちだった。

米ドル/円の152円が決壊したことで少し動きやすくなるかと思われたが、5営業日連続で154円台の引け。舞台を少し上に移し、再び足踏み状態が続く。株式市場では年始までの買われすぎの反動、中東情勢の混迷もあり、調整が続く。

現在の為替相場の戦略やスタンス

先週のG20後の会見で植田日銀総裁は「円安の影響が大きい場合、金融政策の変更もありうる」としている。マイナス金利を解除しても進む円安に、いらだちをみせる。

今週は日銀が26日(金)に金融政策を発表するが、あくまで政策変更なしがメインシナリオ。しかし、追加利上げをしないまでも、国債買い入れ額の減額を発表すれば、これはQT(量的引き締め)。追加の金融引き締めであり、単純に為替市場では円買い要因。

155円を前に思惑も交錯しており、いずれにしても、振れは大きくなりそうだ。しっかり、結果を見極めて動きたい。

今週は米ドル/円で152.00~156.00円、ユーロ/米ドルで1.0550~1.0750ドル、ユーロ/円で162.00~167.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

240422takeuchi01S
(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

240422takeuchi02S
(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

240422takeuchi03S
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。