この記事は2024年5月22日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年5月22日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。
現在の為替相場の傾向や相場観
米CPIが終わり、米インフレの鈍化は確認され、利下げ開始に一歩近づいたことは間違いないものの、FRBボードメンバーからは引き続き「タカ」の声が聞こえてくる。CPI単発で利下げ判断をできるものはなく、楽観したマーケットを冷やしに来たのだろう。
ここからは次のテーマを探る時間帯となるが、取り急ぎ本日22日(水)は英CPI、明日23日(木)日本時間未明にFOMC議事録、23日(木)日本時間早朝にエヌビディア決算、23日(木)欧米PMI速報値と動きそうなイベントが続くので準備しておきたい。
現在の為替相場の戦略やスタンス
足元では米ドル/円のボラティリティが低下しており、レンジ入りも視野に入る。
日米金利差を背景としたロングはまだワークするだろうが、利益確定の売りをこなしながら上に行くにしても時間がかかるかもしれない。動きが出ないのであれば、155~157円のレンジと割り切り、うまく売買チャンスを見つけていくしかないだろう。
また、明日23日(木)日本時間早朝に発表されるエヌビディアの決算は世界的に注目を浴びる中、期待値が非常に高く、仮に市場予想との乖離があった場合は、早朝の流動性が薄いところで突発的な値動きには注意したい。
▽米ドル/円 の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。