本記事は、山口 貴大(ライオン兄さん)氏の著書『年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』(KADOKAWA)の中から一部を抜粋・編集しています。
なぜ投資リターンは「そこそこ」でいいのか?
私がよく生徒さんたちに伝えているのは、
「投資のリターンはそこそこでいい」
ということです。
私がおすすめしている手法は、短期間で利益がたくさん出るというタイプのものではありません。
むしろ、投資に対して一般の人が抱いているイメージを裏切るくらい地味なものです。
ビットコインで大儲けした「億り人」の方の話などを聞くと、「そのほうが手っ取り早いんじゃないか」と思うこともあるでしょう。
しかし、欲張る人ほど過剰なリスクをとっているケースが多く、結局、損をしてしまいがちです。ビットコインで大儲けした人がいる裏側には、ビットコインで大損した人もいるのです。
大儲けするよりも大損をしないことが大事、というのが投資の原則です。
リスク許容度は「年齢」によって異なる
「リターンはそこそこ」が原則ではありますが、人によっては貯金が少なく投資に回せるお金も十分でないため、ハイリスク商品を組み入れたいという人もいることでしょう。
私はそれを否定しません。ただし年齢によってできる場合とできない場合(やらないほうがいい場合)があることをご承知おきください。
その人がどれくらいリスク商品を組み入れられるかなど、リスクに対する耐性を「リスク許容度」といいます。
自分のリスク許容度をわかっていない人が多いというのが実情ですが、一般的には若い人ほどリスク許容度が高く、年齢が上の人ほど低くなると思ってください。
若い人は投資に際して時間を味方につけることができます。
米国の株価指数S&P500の1950年から2017年の投資期間別の平均リターンのばらつきをご覧いただきましたが、投資期間が15年を超えると、どの年から投資を始めていても運用益はプラスになっています。
つまり「時間を味方につける」のが投資で成功する秘訣ということです。
逆にいうなら、資産運用の頼もしい味方となる時間が自分にはどれぐらい残されているかを意識することが大切になります。
老後やFIRE達成の目標年齢までまだまだ時間がある人は、たとえ運用の過程で資産評価額がマイナスになっても、時間をかけることでそのマイナスを取り戻し、プラスに転換することができます。
その一方、高齢の方には時間という味方が少ないわけです。
若い人が金融ショックをまともに受けて資産の大部分を吹き飛ばしても、働いて取り戻す期間が十分あれば、やり直しがききます。
しかし、高齢の方が資産を吹き飛ばした場合、労働で取り戻せる期間が短いので、資産運用のポートフォリオはディフェンシブにしておく必要があります。
年齢によってリスク許容度が異なるというのは、このような理由によります。
リスク許容度は年齢だけでなく職業や家族構成、その人の金融リテラシーによっても異なります(図43)。
収入が不安定な自営業者の方よりも、「お給料」という定期収入のある会社員のほうがリスク許容度が高いのは、住宅ローンやクレジットカードの審査に通りやすいことからもわかります。
また、家族を養わなければならない立場の人に比べれば独身のほうが失敗しても家族に迷惑をかけない分、高いリスクをとることができます。
金融リテラシーもたいへん重要です。
投資のことをよくわかっていて、きちんとリスク管理したうえで資産形成できる人と、「投資のことは何もわからないけど、とにかく一獲千金を狙いたい。今すぐ儲かる金融商品を教えてください」と他人頼みで焦ってばかりの人では、どちらがリスクをとって着実なリターンをあげられるか、わかりますよね。
当然、年齢が高くても、他の条件次第ではリスク許容度が高い場合もありえます。
一概に「この条件だからこう」と断定できるものではないことをご理解ください。
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