本記事は、山口 貴大(ライオン兄さん)氏の著書『年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』(KADOKAWA)の中から一部を抜粋・編集しています。
「不労所得だけで生きる」計算式
トリニティ・スタディなどをもとに、最近のFIREムーブメントの高まりで注目されるようになったのが「4%ルール」です。
それは、
「運用資産の中から毎年4%を取り崩して、その範囲内で生活する限り、資産を減らすことなく、不労所得だけで人生を過ごせる」
というものです。
4%という数字が資産からの取り崩し率なのか、運用益なのかには諸説あります。
ただし、米国株の平均的なパフォーマンスは年率換算で約7%といわれています。仮に物価上昇率が3%だとしても、差し引き4%の運用益の範囲内で生活し続ければ、資産がなくなることはありません。
たとえば、頑張って働いて資産3,000万円を貯蓄できたとしましょう。
この資産を毎年4%の利回りで運用すれば、1年間で得られる運用益は、「3,000万円×0.04=120万円」になります。
つまり、年間で120万円、1か月にならすと月10万円の支出で生活できれば、資産3,000万円でもFIREは達成可能です。
月々10万円の生活費はかなりキツイ、という人もいるでしょう。
では、生活費が月々20万円、年間で240万円の場合はどうでしょうか?
運用利回り4%で年間240万円の資産収入(不労所得)を得るために必要な元本は、「240÷0.04=6,000」で6,000万円です。
つまり6,000万円の資産があれば、月々の生活費が20万円でも、元本を減らすことなく、資産収入だけで暮らせるというわけです。
ここでは便宜上、税金のことは考慮していませんが、実際にFIREのシミュレーションをするときには、金融所得課税のマイナス分にも注意しましょう。
「FIRE達成マトリクス」でシミュレーション
この4%ルールを使えば、働かないで資産収入だけで暮らすFIRE達成に必要な資産がいくらか? もわかります。
年間100万円の生活費で暮らせる人は、資産から得られる毎年4%の運用益がちょうど100万円あればいいわけですから、そのために必要な元本は先ほど見たように「100万円÷0.04=2,500万円」となります。
つまり、運用利回り4%の逆数である「生活費の25年分」というのがFIRE達成の重要な目標になるわけです。
生活費の25年分の資産があって、年率4%の運用益が得られれば、資産を一切減らすことなくFIRE達成というわけです。
ここまで見たように、FIREの計算式は「年間の生活費」「年間の運用利回り」「FIRE開始時点の資産」の3つの変数で決まってきます。
その式は、
「年間の生活費÷年間の運用利回り(%)×100=FIREに必要な資産」
もしくは、
「FIREするときの資産×運用利回り(%)÷100=年間の生活費」
です。年間の生活費を低く抑えれば、少ない資産と低い運用利回りでもFIRE達成可能というわけです。
図16に、この3つの変数にさまざまな数字を入れた「FIRE達成マトリクス」を作成したので参考にしてください。
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