「タイパ」という言葉をご存じだろうか。「タイムパフォーマンス」を略した言葉で、Z世代を中心に使われるようになりつつある。こうした社会の新潮流を知っておくことは、いつまでも自分がビジネス社会で稼げる人間であり続けるために重要だ。
本記事では、タイパの意味やタイパ重視の人の特徴、タイパの意識を稼ぐ力につなげるコツなどを紹介する。
タイパ (タイムパフォーマンス) とは ?
冒頭で触れたとおり、タイパとは「タイムパフォーマンス」の略だ。タイムパフォーマンスとは「かけた時間に対してどれくらいの成果が得られるか」を指し、「時間対効果」などとも表現される (※コスパの場合は「費用対効果」だ) 。
このタイパの意識がZ世代などの若年層を中心に広がりつつあり、短い時間で効率よく成果を上げるために、仕事や日々の行動にも変化が出始めている。
タイパ重視の人の特徴
タイパ重視の人の主な特徴は、以下の5つだ。
メール1往復主義
まずは「メール1往復主義」だ。日常のメールのやりとりが、知らず知らずのうちに最低でも「1往復半」にはなっていないだろうか。例えば誰かに何かについて質問するときは、以下のように最低でも1往復半のやりとりになることが少なくない。
- 自分:①「◯◯」について教えてください
- 相手:②それは「◯◯」です
- 自分:③教えていただきありがとうございました
しかしタイパ重視の人のなかには、③を省く人がいる。つまり1往復半だったやりとりが1往復となるわけだ。③がないと失礼に感じる人もいるかもしれないが、相手もその返信メールを読む必要がなくなり、「双方のタイパは向上する」と考えることもできる。
コミュニケーションはオンライン
タイパ重視の人は、対面でのコミュニケーションよりもオンラインでのやりとりを好む傾向がある。なぜなら対面でやりとりをするためには、お互い、もしくはどちらかが会う場所まで時間をかけて移動をしなければならないからだ。たしかにこれでは、タイパが悪い。交通費がかかることも考慮すると、コスパも悪いといえる。
情報収集はSNS
情報収集のツールとして、ほぼSNSしか使っていない人もいる。新聞やテレビ、ネットメディアは、幅広いニュースを発信しており、利用する価値はある。しかしSNSの場合、「話題になっているトピックス」を短時間で把握しやすい点は大きなメリットだ。
動画は倍速で視聴
動画を倍速で視聴する人も増えてきている印象だ。動画投稿サイトや映画のサブスクサービスでも、倍速再生でコンテンツを楽しめる仕組みが実装されつつある。こうしたことも、この潮流が加速している背景の一つといえそうだ。
スキマ時間を積極的に活用
タイパを重視する人は、無駄な時間を過ごすことを嫌う。そのため、仕事やプライベートの間にできたスキマ時間を有意義に過ごそうと積極的な行動をとる。何をするかは人それぞれだが、現代はスマホアプリを使ってさまざまなスキルを身につけることも気軽にできる時代だ。
タイパを意識しすぎるデメリットも ?
タイパを意識しすぎると以下のような悪影響が出る場合もある。
- コミュニケーションが希薄になる
- 物事の過程に興味が持てなくなる
- 思考が短絡的になる
- 常に時間に追われる など
こうした懸念点があることも踏まえて、上手にタイパの意識を仕事や私生活で取り入れたいところだ。
タイパ意識を「稼ぐ力」につなげられる人の特徴
タイパを意識するようになると、結果として自分の意思で自由に使える時間が増えることになる。タイパ意識をうまく「稼ぐ力」につなげられる人は、この自由な時間で精神的なゆとりを持つだけではなく、その余剰時間を次のようなことに充てている。
コア業務のクオリティアップ
与えられた業務のなかで最も重要なことのクオリティアップに時間をかけると、職場での評価がぐっと上がり昇給などに結びつきやすい。例えば、その業務に関するスキルを上げるための勉強に時間をかけたり、新たなアプローチで業務の成果を上げられないか模索したりといった具合だ。
最新情報やトレンドのキャッチ
毎日丹念に最新情報やトレンドのチェックを積み重ねれば、どのような業界、どのような分野、どのような商品が今後のマーケットで存在感を増していくか、感覚的につかみやすくなる。こうした「見る目」は、ビジネスパーソンとして自分の進むべき方向を見定める際にも役に立つ。
資産運用
タイパを重視する人は、余剰時間を資産運用の勉強や投資先の選定に充て、お金にお金を稼いでもらう仕組みをしっかりと構築している傾向だ。資産運用は、自分ではなくお金に稼いでもらう仕組みであり究極のタイパともいえる。
浮いた時間でスキルアップや資産運用を
タイパを意識すると無駄な時間を省くことばかりを考えてしまいがちだが、浮いた時間で何をするかについても思考をめぐらせたい。余剰時間をスキルアップや資産運用に充て、しっかりと稼ぐ力に結びつけてみてはいかがだろうか。
(提供:大和ネクスト銀行)
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