こんにちは。現在ZUU-ONLINEにて「富裕層のための保険講座」を連載しているNADです。前回は 富裕層のための保険講座vol1『3大オーナーの生命保険と税金』 と題しまして、生命保険という金融商品がなぜ税制面で特別扱いを受けやすいのかについてと、保険選び以上に担当者選びが重要である理由をお届けしました。
今回の記事では、3大オーナー(法人・医業・不動産オーナー)の方が、自らの資産管理・運用を行うにあたって最低限知っておきたい主な生命保険とその特徴をまとめます。
【参考】
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①逓増定期保険
保険料金は一定ですが死亡保障が徐々に増加していく保険商品です。
解約返戻金は当初の数年間は少ないのですが、一定の時期(契約から5年〜8年後)に急激に解約返戻金の返戻率が高まり、ピンポイント的にそのピークを迎えます。各社その返戻率は若干の差はあるものの95%前後でしょうか。そして、その後解約返戻金は減少していきます。
そして、保険期間が終了すると解約返戻金も、死亡保障も0となります。一般的に短期に大きな解約返戻金を得ようとする保険ですから、当然のことながら保険料金も高額になります。
保険料の3分の1〜2分の1が損金計上可能であり、利益調整を行う目的で加入する法人が多い保険でもあります。
【参考】
②長期平準定期保険
保険期間満了時に70歳を超え、かつ加入時の年齢に保険期間の2倍の数を加えると105を超える定期保険を長期平準定期保険といいます。
保険料金が一定であるのは逓増定期保険と同じです。死亡保障も一定で変わることはありません。解約返戻金のピークは逓増定期のように短期間で増加はしなく、契約年齢にもよりますが10年〜20年、30年先になります。また、逓増定期保険と違ってそのピーク時期が長期にわたります。長ければ10年ほどそれは継続します。
基本的に逓増定期保険と同じく定期保険なので、保険期間が到来すれば価値は0となるのですが、(契約時の年齢によっても違ってきますが、)100歳がその終了期間となります。そのため“100歳定期保険”とも言われ、殆ど終身保険と変わりません。
そして、同じ保障額で終身保険と比べた場合、理論上は長期平準保険の方が保険料は安くなります。ただし、長期間保険料を支払わなければならないのがこの保険の最大のデメリットかもしれません。
しかし、途中で解約しその解約金をもとに終身保険に変更することもできますから利用方法いかんでは非常に合理的な保険となります。