テクニカル分析(トルコリラ/円)

ボリバン中位を越えず、下位で推移

日足、8月28日の長い下ヒゲから上昇もボリバン中位越えずじり安。8月28日-9月16日の上昇ラインがサポート。9月13日-16日の下降ラインが上値抵抗。5日線上、20日線下向き。

週足、8月26日週は下ヒゲが長かったが浮上せず。ボリバン2σ下限。8月26日週-9月9日週の上昇ラインを下抜く。9月9日週-16日週の下降ラインを上抜くか。7月29日週-9月2日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線を下向き。

 月足、2σ下位で推移。8月の月足の下ヒゲは長かった。3月-4月の上昇ラインを下抜く。ボリバン2σ下限は3.52。7月-8月の下降ラインが上値抵抗。
 年足、9年連続陰線。その間52円から4円台へ沈む。再び円との熾烈な最下位争いをしていたが7月の大規模円買い介入もあり円に抜かれた。

トルコリラ見通し
(画像=外為どっとコム マネ育チャンネル)

メルハバ

ハリス氏かトランプ氏かでトルコはどうなる

 米大統領選挙でトランプ氏またはハリス氏が勝利したらトルコに何が変わるか。

トランプ氏またはハリス氏の当選によって、ガザ危機に対する米国の政策や、パレスチナ人だけでなくあらゆる状況におけるイスラエルの無条件防衛が変わることは期待できない。ハリス氏の方針はもうわかっているが、トランプ氏は、より強硬な親イスラエル政策を採用すると予想される。

 S-400問題は、トルコと米国の関係において最も重要な問題であり続けている。トルコがロシアからS-400防空システムを購入したため、トルコがかつて共同生産していたF-35プログラムからトルコを除外したのは、トランプ氏が大統領だったときだった。彼が再選されてもこの方針を変える気配はない。同様に、ハリスが選出されてもこの方針が変わる気配はない。いずれにせよ、S-400を「処分」するようトルコに圧力をかけ、制裁することはおそらく続くだろう。

米議会は、トルコがスウェーデンのNATO加盟を承認するのと引き換えにF-16戦闘機の販売を承認したが、新型ファイティング・ファルコンはまだ予定されていない。

シリア-PKK問題では、トランプ氏が勝てばシリアから軍を撤退させ、PKKは支援を受けられなくなるだろうと予想する人たちは間違っているかもしれない。中央軍司令官をはじめ、米軍当局は「撤退しない」と述べた。当時400人ほどだったシリアの米国「軍事顧問」の数は、現在800人ほどである。
トランプ氏は、イランに対抗しイスラエルを支持するために、トルコ南部のクルド人民族主義を支援することの重要性を改めて認識したのかもしれない。しかし、トランプ氏が軍を無視し続けるなら、選挙での勝利さえ危うくなるかもしれない。米国の武器製造業者は、ロシアのウクライナ戦争や中東紛争が終わることを望んでいない。

情報提供元:FX湘南投資グループ
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