今回は、日本の富裕層、超富裕層における高級老人ホームというテーマにてお送りしよう。
介護付き有料老人ホームでも、富裕な高齢者にとっては高級住宅街にある豪華なホテルのような有料老人ホームに住むことが一種のステータスになっている。入居金が最低でも1人1億2800万円(夫婦では1億4400万円)となっており、老人ホームといっても破格と感じるかもしれないが、設備やサービスなどを見てしまうと納得してしまう豪華さである。
以下、そのような高級老人ホームの紹介をさせていただこう。
日本の富裕層、超富裕層における「高級老人ホーム」
東京でも指折りの高級住宅街成城にある、豪華ホテルのような高級老人ホーム「サクラビア成城」は、60歳以上を対象とした介護付き有料老人ホーム。最上階では、入居料が夫婦で4億200万円という値段ですが、施設やサービスも一般的な有料老人ホームとは違ってとても開放的だ。
まず入居者の食事についても、食事のメニューなどの種類が30種類から40種類と多く、レストランでは、週末に家族がきてもいっしょに食事を楽しむことができるなどとてもユニークな取り組みが行われている。また毎週木曜日などは、人気の寿司店から主張サービスの「握り寿司」などがメニューにあてられているのだ。
また、日本の富裕層・超富裕層の「高級老人ホーム」はどれを見ても、医療や介護体制整備が徹底されている。「サクラビア」はクリニックも併設してあり、365日・24時間と医師と看護婦が常駐。人間ドックもあり、入居者は少しの体調の変化でも気軽に受診でき、ナースコールがあれば深夜でも往診してくれるので安心だ。また介護サービスなども1日4時間まで受けられ、リハビリルームも理学療法士が個別に対応するなど、充実している。
施設的にも申し分がなく、舞台や音響、照明設備などピアノを置いたホールのほか、トレーニング、シアタールーム、ビリヤード、囲碁、将棋、アトリエ、陶芸、図書室など至れり尽くせりだ。また、歌舞伎や花実、紅葉などのバスツアーなども年に15回ほど開催されているそう。通常の老人ホームと比較すると、なんといっても入居者が退屈しないというところが大きな違いといえるだろう。
では、いったいどのような人たちが入居しているのだろうか。
「高級老人ホーム」や「超高級老人ホーム」の入居者の多くが開業医などの医師や弁護士、また経営者などが多いということだ。平均年齢も82歳で、ほぼ入居率100%の満室状態である。
高級老人ホームに求められるもの
高級老人ホームに求められるものは、何よりもまず「安心感」であろう。
例えば「ロングライフ京都嵐山」でも、「高齢期こそ人生は充実する」という考え方に基づいて、ロングライフのケアサービスを充実させているそうだ。 特に一人ひとりの健康状態を心身両面でサポートしてくれるというところがポイント。常勤の看護師やナースコールはもちろん、24時間体制で緊急トラブルにも対応してくれる。
なお、高級老人ホームに求められるものには、「医療の充実」のほか、「食へのこだわり」「国内・海外旅行イベント」「身の回りのお手伝い・お買い物・外出」などライフクオリティーサービスが含まれるのだ。
その点ロングライフ京都嵐山は、古都京都の嵐山にあり、観光地として洗練された場所にある。和風旅館をイメージした建物は、木のぬくもりがいたるところに感じられるような造りだ。ゆったりとした季節感を堪能できるように、日本庭園も敷地内に見ることができ、日々の暮らしに豊かさを加えている。
そこには、ケアの質を高める空間として、また居住している人たちの五感に心地よい空間として、「癒しのある施設になっているか」という開発チームのこだわりを感じることができるのだ。
風・光・水・緑に癒される空間づくりということでは、ケアの専門化としての建築家、設計士、造園家、インテリアデザイナーなど徹底的にミーティングが行われているそうだ。