好調な米経済、ドル高をけん引

米国の景気が好調を維持しており、設備投資や雇用が上向くなど経済統計がこのまま他国よりも良好であれば、ドルは上昇相場に入るとみられる。南欧の債務危機の反動買いが一巡し、下降トレンドとなっていることもユーロ安、つまりドル高へとつながる。他にもシェールオイル革命などドル高・円安局面持続となる根拠は枚挙に遑がない。

分散投資を考えるなら国内株式と外貨への投資が最有力だ。GPIFは国内のROEが高い企業の株式購入の方針を表明している。そのため、昨今はROE改善のため自社株買いや配当などで企業が得た利益を株主に還元する動きが各企業にも出てきている。GPIFの投資スタンスが変化した影響は、国内株式と外貨投資に顕著に現れている。享受するタイミングを見逃さないことが大切といえよう。


米利上げに注目

衆院選は予想通りの自民・公明の与党大勝となり、アベノミクスが一定の評価を得た。しかし、昨今の急激な円安を受けて、政府・日銀が為替相場に対するスタンスを修正し、円安ペースが鈍化する警戒感もある。つまり、円安メリットを受ける人もいれば、デメリットを被る人もいる。その格差を是正するため、政府の新たな通貨政策が発表される可能性がある訳だ。一方で、多くの投資家の視線は「米国利上げ」に集中している。ドル円の為替相場は大きな分岐点にさしかかった。

(ZUU online)

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