シマノ <7309>

アウトドアスポーツ用品会社の同社は、自転車パーツメーカーとしては世界最大である。ブレーキ部品で高いシェアを誇り、自転車部品と釣具の製造が主要な事業だ。海外売上比率が全体の売上の9割近くと、円安の影響を受けやすい。

次は、今後の経営に期待が持てる企業を列挙しておく。

ジェイテクト <6473>

トヨタグループに属する機械・自動車部品製造会社の同社は、電子制御4WDカップリングシステムと、自動車用歯車式差動制限装置が高い信頼性と実績を誇り、グローバル市場で高いシェアを有している。

同社は、為替レートの円安への推移及び自動車部品の堅調な売上などにより、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益とも前回予想を上回る見込み。特に、2015年3月期の当期純利益は従来予想の350億円から400億円に14.3%上方修正している。

堀場製作所 <6856>

独立系の分析・計測機器大手の同社は、自動車向け機器に強いほか、医用関連でも展開している。なかでもエンジン排ガス測定装置は、世界トップシェアの8割を握る。

アナリストレポートを発行するTIWによれば「主力の自動車計測は、来期も自動車メーカーの研究開発投資需要から伸びの持続が予想される他、食品安全や環境関連での話題性もあり、株価上昇を予想する」という報告がある。

日本製鋼所 <5631>

鋼板、鍛造品、鋳造品、プラスチックの射出成形機、戦車や艦艇の砲を製造する同社は、原子炉の圧力容器部材は世界シェア8割。当期は風力事業損失引当金繰入額を特別損失として計上したことにより、最終損失は45億円を予想しているが、時価総額が1,556億円(1月21日現在)と大きく、将来の成長に対する期待も大きい。

日特エンジニアリング <6145>

精密コイル製造用自動巻線機大手の同社は、今第2四半期で目の覚めるような増益に転換してきている。『日本の問屋は永遠なり』の著者・有賀泰夫アナリストは投資レポートで「コイルはモーターや電子回路の心臓部品の一つだが小型化の進行で活躍余地が増えており、受注は前期第3四半期から大幅に伸びている。いよいよ、株価も本格的に上昇するのではないか」と指摘している。

日立ハイテクノロジーズ <8036>

電気機器関連等を中心とした設計・製造・販売の同社は、日立グループの中核会社。『キャピラリ電気泳動型DNA解析装置』が、その戦略性・市場占有性・国際性などで高く評価され、「GNT企業」に認定されている。また、1月8日には三菱UFJモルガン・スタンレー証券がOverweight-継続の格付けで、目標株価も3,900円から4,150円に引き上げている。 (ZUU online)