市場では脱LCCが加速している

当初は世界的に安い価格が売り物だったLCCだが、現在世界的に航空業界は脱LCC、つまりLCCのフルサービス化へと舵を切り始めている。結局安さだけではなくサービスのレベルを高めることで顧客の満足度を高める動きが進んでいるのだ。その一方で既存のフルサービスキャリアがLCCを設立することでシェアを拡大しようとするケースも目立って来ている。シンガポールエアラインは顧客の取りこぼしを防ぐため、グループ内にLCCを設立している。つまりLCCとフルサービスキャリアの壁が崩れ、接近しつつあるのが最近の市場となっている。


今後のスカイマークの再建の道

現実的に実現性のあるスカイマークの再建への道は意外に限られたものとなっている。ひとつは債務の減免や圧縮を行い、新たな投資先を募り、これまでどおり第3極を維持しながら独自に再建をしていく道だ。また、エアアジアといったような同様のLCCからの救済を受けて新たなLCCとして再スタートを切る道が考えられる。

いずれにしても負債総額の半分以上を占めるエアバス社がどのように対応してくるかによってその道がかなり限定的なものになりそうだ。最悪、清算という道も依然残されているのが現実だ。

(ZUU online)

【関連記事】
JTタバコ事業強化へ なぜ人気商品「桃の天然水」から撤退したのか?
“火中の栗”スカイマークに救いの手―投資ファンド・インテグラルが支援を表明
日経新聞や日経各紙(産業・MJ)まで全て利用可?ネット証券は『情報の宝庫』
2015年3月末の“長く持つほど得をする”株主優待銘柄6選!
10万円以下でも買える?2015年の目玉LINE株を上場前に買う2つの方法