Apple Unveils iPhone 6

(写真=Getty Images)

2月24日ロイターは、アップルがEVのバッテリーに関する技術者を積極的に採用していると報じた。この報道ではアップルのEV事業への進出を指摘しているが、一方で今後iPhoneにかわるデバイスのバッテリー開発も見据えていると考えられる。

アップルは今年の春に、新しいデバイスである”Apple Watch”を発売する予定だ。この新しいデバイスは、すでにアップルも表明しているように、毎日のように充電をしなければならない。これは本体の大きさがスマートフォンと比べ小さいため、その分バッテリーも小さくなってしまうためだ。そして、この Apple Watchの登場が、今後の電気自動車やIT全体を左右するバッテリー開発競争を激しくさせるかもしれない。

現在、スマートフォンやPC、タブレットのバッテリーには、主に中小型のリチウムイオン電池が用いられている。経済産業省によると、世界の中小型リチウムイオン電池の市場成長スピードは鈍化していくとのことだ。 その理由として、この分野の技術がコモディティ化したことがあげられる。同省 によると、2000年では中小型リチウムイオン電池市場のシェアの90%以上を日本メーカーが占めていたが、コモディティ化が進み多数のメーカーが参入してたことによって、日本のメーカーはシェアを落とし、2010年には約40%になっているとのことだ。

しかし 今後、”Apple Watch”のような小型で長時間の使用を想定したデバイスが増えてくると、中小型リチウムイオンの電池市場に新しい技術が生まれ、再び大きく成長しはじめる可能性がある。日本のメーカーはこのコモディティ化した市場をさけるために、研究開発の重心を電気自動車などに用いる大型リチウムイオン電池に移してきた。最近では、パナソニック <6752> が電気自動車製造のテスラ・モーターズ と協力関係を結んでいる。

電気自動車やスマートフォンなど、そのどちらにもバッテリーは必要不可欠になってきている。しかし現在の主流であるリチウムイオン電池の性能には理論的な限界も見えてきている。そこで次世代のバッテリー開発が注目されていている。より小さくてより多く電力を共有できるバッテリーを実用化できれば、電気自動車市場とIT機器の世界の両方に、非常に大きな影響をあたえる可能性があるのだ。