みなさま、新年あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。本年もZUU onlineを宜しくお願い致します。
2013年の日本株市場はたいへん活況で、日本株の代表的な指標である日経平均株価は2007年11月以来の高値を付けて終わり、2012年末と比較しても約55%の上昇となり、世界的に見ても高いリターンを示した市場でした。2008年秋のリーマンショック以来、日本株の投資家は我慢を強いられてきましたが、2013年は我慢してきた人、つまりお金についてのリスクを取ってきた人が報われた1年でした。
そうはいっても、この上昇の波に乗り切れなかった方もおそらくいらっしゃり、来年こそは自分もと思っていらっしゃる方も少なくないでしょう。では、2014年がどのような相場になるのかを過去の例を参考にしながら考察してみたいと思います。
【参考】
2014年、日本経済大予測!vol1~各経済誌の注目業界と予想のまとめ~
2014年、日本経済大予測!vol2~身近な注目業界と見通しのまとめ~
2014年、日本経済大予測!vol3〜展望を占う5つの重要キーワード〜
2014年、日本経済大予測!vol4~各経済誌の株式・為替相場見通しのまとめ~
2014年、世界経済大予測!vol1~欧米中・新興国の株式・為替相場予想のまとめ~
○過去の相場からの2014年の株式相場について考察
グラフは過去15年の日経平均株価の月次終値の推移を示したものです。15年前の1998年は1997年に消費税率が3%から5%に上昇し、税率が上がる前の駆け込み需要の反動で個人消費が伸び悩み、株式市場も低迷した1年でした。
それ以降の日経平均株価の動きにはおおざっぱな傾向があります。グラフの高値のピークは2000年3月、2007年6月、そして現在です。つまりおおまかに7年周期で高値を付ける傾向があるようです。2007年6月から約7年は2014年夏、つまりもう間もなくです。あくまでも過去の周期からの傾向ですが、2013年の株価上昇はかつてないレベルでの上昇幅になっていますので、山高ければいずれ谷がやってくるのはグラフが物語っているのは、近い将来に高値を付けてからは緩やかに下落するリスクが高まっているということかもしれません。