株価チャートとは、株価が上昇トレンドの流れか、下降トレンドの流れなのか、株価をビジュアル化することで、初心者でも過去からの流れを分かりやすく見せてくれる。例えば、その株が上昇トレンドの流れであれば買い時になる。極めれば株価のチャート動きだけで利益を上げられると言われている、その読み方について確認しよう。

目次

  1. 株価チャートはテク二カル分析の基本
  2. ローソク足株価チャートについて
  3. 株価チャートのトレンドラインについて
  4. 短期戦略にはテク二カル分析
  5. 長期戦略にはファンダメンタルズ分析
  6. 株価チャートで流れを読む

株価チャートはテク二カル分析の基本

テク二カル分析とは、株価の値動きをもとに投資判断をしていく手法だ。決算の業績内容というような会社の数字ではなく、株価が特定の価格を超えたら買い、株価が特定の価格より下がったら売り、というようにローソク足というチャートで株価の値動きをビジュアルにとらえることで株式投資を行う。

ローソク足株価チャートについて

ローソク足チャートは、株価の基本的なチャートである。ローソク足チャート1本で、その日の最初についた株価である始値(はじめね)、その日の最後についた株価で終値(おわりね)、その日についた最も高い値である高値(たかね)、その日についた最も安い値である安値(やすね)がわかる。

ローソク足は、株価が始値よりも終値の方が高かった場合に白い胴体で表される「陽線」と、終値の方が始値より低かった場合に黒い胴体で表される「陰線」の2種類だ。

陽線が続けば、始値より終値が常に上に来るので、右肩上がりのチャートを形成する。この状況は、相場に勢いがあり、株の買い手が多いことを示す。つまり、株を購入した後に、陽線が続けば利益が出る状態であるということになる。陰線が続けば、終値が下に来るので、右肩下がりのチャートを形成する。この状況は、相場の勢いがなく売り手が多いことを示す。

例えば、ローソク足チャートに示される4つの値として、始値が200円、終値が210円、高値が230円、安値が200円の場合があるとする。この場合は、始値=安値となり陽線になるが、高値の230円を抑えられて、210円で終わっており、株の売りの圧力がかかっている状態だ。

また、始値が200円 終値が230円、高値が230円、安値が200円の場合があるとする。この場合は、始値=安値、終値=高値となり、一定の調子で株価が上がっている状態なので、株の買いの圧力が強い状態だ。

株価チャートのトレンドラインについて

株価の動きをチャートでみると波のような形となっている。この株価チャートの波をつないだ線のことをトレンドラインという。株価チャートの波の頂上と頂上をつないだ線の上にある仮想ラインを「上値抵抗線(うわねていここうせん)、株価チャートの波の谷底と谷底をつないだ線の下にある仮想ラインを「下値支持線(したねしじせん)」と呼ぶ。

株価の値動きとしては、このトレンドラインの間で上下をする傾向がある。そこで売買指標の一つとしては、株価が上値抵抗線に近づいたところが株の売り時、上値抵抗線を突きぬけたら絶好の買いサイン、逆に株価が下値抵抗線に近づいたところが株の買い時、下値抵抗線を下回ったら売りサイン、という判断ができる。

短期戦略にはテク二カル分析

株価チャートは投資家がどのように投資をしたかを表している。つまり人間の心理が働いた結果を表しているともいえるので、その心理を読むことが勝率を上げるポイントとなるのだ。

テクニカル分析の活用法

そこで注目したいのはローソク足の胴体から延びるヒゲである。ヒゲの出現は投資家の動揺の表れであり、ヒゲの長さは株価に影響を与えるニュースなどでそのインパクトの度合いを表している。

例えば、短い陽線の上に長いヒゲが出た場合は投資家が慌てて売った現れなので、株価の先行きは下落の可能性がある。逆に短い陽線の下に長いヒゲが出た場合は買い圧力が強く、株価が上昇する可能性がある。

株価が上昇するときは、買いの安心感から、その株への買いが集まり、株価がますます上昇していく。逆に株価が下降するときは、さらに下がるのではという心理が働き、パニック売りが始まり、株価が急激に下げていく。

このように、株価は群集心理に影響を受けて上下を繰り返すので、トレンドラインと合わせてみることで投資家の心理を読み解き、市場が買いに向かっているのか売りに向かっているのかを判断しよう。

長期戦略にはファンダメンタルズ分析

株価チャートは、株価の動向に基づくデータであるが、将来的に同じ動きをするとは限らず、投資家の心理的な要素が強いということは先に述べたとおりだ。

短期的な投資戦略の場合、売買のタイミングを判断するテクニカル分析は大いに役立つ。しかし、長期的な投資スタンスの場合、瞬間的な株価の値動きではなく、長期的な株価の動きを予測する必要があるので、株式投資対象となる会社の業績や投資指標も研究することが大事になる。このような分析をファンダメンタルズ分析という。

ファンダメンタルズ分析の場合、株価チャートはどのようなニュースが株価に影響を与えるのかを知る手掛かり程度にとどめ、投資対象となる会社の財務体質や長期的な事業戦略等を総合的に判断することで、将来的な株価の動きを予測することが大事だ。

株価チャートで流れを読む

株価チャートは、投資家がどのように考え行動しているかが分かり、株価の流れをつかむにはとてもいいツールである。特に株式投資の初心者であれば、流れに乗るためには是非とも勉強してほしいツールだ。

株価チャートを読めるようなるには、ある程度の学習が必要であるが、株へ投資する前に、自分自身へ投資をすると思って取り組んでもらいたい。また、投資スタンスが長期であれば、株価チャートだけでなくファンダメンダルズ分析を行うことも忘れてはばらない。

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