無印良品
(写真=良品計画HPより)

良品計画 <7453> は、国内約400店舗展開している無印良品の店舗、オンラインストアの「無印良品 ネットストア」、スマートフォン向けアプリ「MUJI passport」、公式Twitterなどの利用者から日々集まる膨大なデータを分析・活用するビッグデータ活用基盤として、日本マイクロソフトのクラウドサービス「Microsoft Azure」と「Microsoft Power BI」を採用し、2015年4月1日より運用を開始した。


「顧客時間」の徹底分析

その背景には、近年のスマートフォンなどのモバイル端末とSNSの普及による顧客との接点の変化がある。これまで顧客との接点は、商品の確認や購入など来店時に限られていた。

だが、スマートフォンなどのモバイル端末とSNSの普及で、誰もがいつでもどこでも情報発信できるようになり、企業からの一方的な情報が顧客に届きにくくなった。そのため、来店しない期間の顧客と専門店とのコミュニケーションの質を高めることがさらに重要になっている。

そこで良品計画では、2013年5月に「MUJI DIGITAL Marketing 3.0」と称して、顧客と良品計画とのより良い関係を構築するためのデジタルマーケティング施策を推進。新しい買い物体験ができる無料のスマートフォンアプリとして「MUJI passport」(2015年3月時点で351万人が利用)の提供を開始した。

「MUJI passport」はネットとリアルを結びつける「O2O(オンライン・ツー・オフライン)」という「顧客時間」を増やすための施策であった。顧客時間とは、Webで商品を検索した時間、店舗に訪れた時間、購入後使用する時間、感想を投稿する時間など、顧客が無印良品に接するすべてが含まれている。この顧客時間を増やせば、必ず顧客単価が上がっていくとし、いかに長くするかを優先課題とした。

そのために求められたのは膨大なデータを分析するための基盤だった。そこで「Amazon Redshift」「Tableau」「Tresure Data Service」という3つのソリューションを採用して目的に応じて、使い分けた。