老人
(写真=Thinkstock/Getty Images)

高齢化社会に突入しつつある日本だが「団塊の世代」が後期高齢者となる2025年には、高齢者が総人口の30%を占めると見られている。渋谷や新宿は若者であふれているかもしれないが、一歩都心を離れれば、状況は一変。図書館やジムは年寄りに格好のサロンとなっているだろう。

高齢者というと医療・介護という面が強調されがちだが、現在の60代は一昔前に比べ心身ともに10歳は若いと言われる。前期高齢者(65歳以上75歳未満)の「オシャレ」をうまくくすぐることで消費が活性化するうえ、気持ちの若返りが医療費を抑えることにもつながり、社会貢献できるのではないだろうか。


ヘアケア市場で注目企業

60代のA氏は近頃、鏡を見てすっかり白くなった髪が気になり始めた。たまたま近くに白髪染めの店がオープンしたこともあり、カラーリングを思い立った。白髪染めを専門とするその店は近頃、男性客も増えているという。理髪店を利用してきたA氏にとって、サロンでのカラーリング&シャンプーの1時間は快適そのもの。仕上がりは、黒髪にふさふさ感が出て気持ちまで若返った。

こんな男性が今後も増えていくだろう。1回3,000円、月1回のペースだと年間36,000円の出費となるが、市場視点でみると、仮に65歳以上の男性人口1,449万人(総務省統計、2015年5月1日現在)の2人に1人がカラーリングを利用したら、年間2,000億円市場となる。美容院ないしは化粧品業界の収益向上にも大きく寄与するだろう。

最近は自宅で染めるホームケア商品も充実している。天然成分をうたった「利尻カラーシャンプー」の利用者も多い。シャンプーと同じように使え、頭皮につけてスカルプマッサージをしたあと、髪を乾かすだけというお手軽さが人気だ。