ヘアケア市場規模は2014年度は前年度比100.2%の4336億円(矢野経済研究所)で、ほぼ横ばい。高齢化や薄毛人口の増加を背景に今後は緩やかな拡大が見込まれるだろう。白髪染め市場に限っていえば女性が市場の9割を占め、男性は1割にとどまっていることから、男性需要をうまく取り込めれば、大きな伸びも期待できる。

白髪用メーカーの企業として注目したいのは花王 <4452> 。花王のビューティケア事業ではスキンケア、ヘアケアが成長分野で、高齢化に対応した商品も積極展開をしており、今後も成長が見込める。


スキンケア市場で注目企業

男性用化粧品市場は前年度比104.2%の1141億円(矢野経済研究所調査、2013年度)で、伸び率が高い。アンチエイジング効果を訴求したクリームなどが人気という。男性用化粧品といえばマンダム <4917> 、資生堂 <4911> 、無印良品の良品計画 <7453> があげられる。マンダムは「ギャッツビー」がメンズ用のメインブランドだが、中高年層のエイジングケアをコンセプトにしたブランド「ルシード」も人気が高い。

加齢とともに、顔の筋肉がたるんでシワが増えるのは男性も同じ。定期的にエステに通う文化が男性にも定着すると、もっと元気で前向きな老人が増えそうだ。

シード <7743> は男性用サークルレンズを投入。男性もぱっちりした目をチャームポイントにできるようになった。歳をとるとコンタクトをやめ、メガネに替える人が多いが、遠近両用コンタクトもあるので、これからは老齢でもコンタクトを利用する人が増えていくかもしれない。


新たな市場創出のチャンス

髪は黒くなったが、眉毛は白いまま。これでは不釣り合いなので眉毛も専用ブラシで黒く塗る。垂れ下がった顔の筋肉のマッサージも欠かせない。といったように、女性の美容マインドのように消費が消費を呼ぶ構図になっていくと高齢化社会の未来も悲観ばかりではない。

若い男性は肌の手入れ、頭髪ケアなどに気を使い、時間と金をかけてケアする習慣が定着しているが、中高年、特に高齢者はまだ開拓の余地がありそうだ。そのためには高齢者にも身だしなみや外見を意識させる心理的な啓蒙がカギになるだろう。

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