④比較する能力を身に付けること


2000年のインターネット革命以降、Amazonや楽天、カカクコムやぐるなび等多くのeコマースや比較サイトや口コミサイトが生まれました。
これらを、上手く利用出来れば、商品に関する多くの情報が手に入り、実際の店舗で買うよりも安価な価格で購買をすることが可能になりました。

昔の購買プロセスはパソコンを例にした場合、下記の様であったと思います。

・パソコンを買おうと考える

・家電量販店に行き商品を見比べる

・店員に商品の詳細や機能の違いを教えてもらう

・別の家電量販店を1~2つ見て検討中のパソコンの値段を見比べる

・最終的にどのパソコンをどこで買うかを決めて購入

しかし、このプロセスが多くの人にとって変化しました。

・パソコンを買おうと考える

・価格比較サイトで機能や価格を見比べ、口コミサイトを見て商品の生の情報を仕入れる

・商品を選定する

・そのままeコマースで買うor既に選定した商品を量販店で買う

我々は商品の購買を行う際に、「何を買うか?」「どこで買うか?」を必ず選定しています。そしてこれらを決定する際に、比較するための情報がインターネット上に溢れています。
だからこそ、そこにある情報を効果的に活用して、「より良い商品を買うために」、「より安く買うために」、比較する能力が更に重要になってきているのです。

情報収集能力と分析能力が高い人は、適格なモノをで安く購入することスキルに長けているのです。
つまり、「比較力=情報収集力×分析能力」だと捉える事が出来ます。身の回りに「お買い物上手」と呼ばれる人がいるでしょうが、この方達が当てはまります。

また、これらの結果として、買い直しが発生するリスクすら下げることができます。
この買い直しは普段の生活で何気に多く、「壊れやすい」と各サイトで言われているのを見逃したり、十分に機能を比較しなかったために機能が不十分だった、他にもっと欲しくてたまらないものがあったなど、買換え期間が短い例は様々です。

例えば、自分自身はホテルなどには拘る方だと思っています。仕事も一部は入りますが、世界の一流ホテルの大部分に泊まったことがあります。日本ではじゃらんを使うのは当然でしょうが、海外のホテルはAgodaかBooking.comで自分で予約します。それも早目かギリギリのどちらかに予約することがほとんどで、5つ星ホテルでも1万円前後で泊まれる事も多いのです。

また、余談ですが、比較能力だけでなく、様々な能力が高まることは基本的に支出削減に繋がります。
例えば、交渉力のある人は、お店との交渉で価格を下げることができます。また外国語能力が高い人は、海外旅行の費用が劇的に安くなります(日本語ガイドなど必要ない。日本語対応ツアーは2倍~3倍が相場が平均です)。

つまり、比較能力を始め様々な能力を高めるとで、価格を下げることが出来る可能性が上がるという事です。


⑤捨てるものからお金を生み出す方法を考えること


この事に関しては、私もあまり得意ではないのですが、節約にとっては大変大きなテーマです。もし5万円で買ったものが、2万円で売れるのであれば、初めに3万円で買ったことと等しくなります。
例えば代々続いている富裕層の家系等では、このように価値が下がりにくいものを購買し、それをなるべく高く売却するという感覚を家訓や家憲等の形で伝えている所も多いのです。

私が出会ってきた経営者や上場オーナーの方々には、この様な感覚を大事にされる方が多くいらっしゃいました。

例えば、不動産を買う時は、住み心地よりも前に、「いくらで売れるか」を非常に重視されます。
周辺の今後の不動産開発情報や駅からの距離などを元に値崩れが起きにくいかを吟味し、結果として少し高めの出費でも良いエリアを選んだりします。
つまり、「売却価格-購買価格」を最大化するという視点を大事にされています。

これは、車を購入するときにも同じことが言えます。
フェラーリやポルシェ等の一部の高給外車は、年を重ねるほど価値が上がるものも存在します。トヨタのレクサスも中古で販売されないようにトヨタが買い取る仕組みを取っているので、一般的な乗用車よりも値崩れが起きるにくいでしょう。これも同様の例と言えます。

将来の価格変動をある程度予測し、売却価格がなるべく高くなるような買い物をすることは支出コントロールの上で、大変重要な要素です。

BY Z