投資家なら気になるバフェット氏の資産
本連載では、ウォーレン・バフェットの投資実績、投資戦略等について解説してきた。そして最後に、今まで紹介してきた実績や戦略の結果、バフェット氏の資産がどのように推移しているのかを紹介する。
投資の目的のすべてが資産形成というわけではなく、社会貢献であったり、自身のスキル、知識習得という目的もあるだろう。しかし、そうは言っても資産の動きは投資活動において重要で、醍醐味と言える。
投資家としてウォーレン・バフェットを目指すべき、ということはまったくないのだが、バフェット氏の資産推移を見ることで刺激になり、また純粋な好奇心としても楽しめるだろう。
20代:26歳で資産総額14万ドル
大学卒業後、株式ブローカーとして父の経営する証券会社で働いていた。21歳のときの純資産総額はわずか2万ドル。1954年、24歳のとき、師と仰ぐベンジャミン・グレアム氏から仕事の誘いを受けた。初任給は年間1万2000ドルだった。1954年家計所得の中央値の約3倍だ。26歳のときには、同氏の純資産総額は14万ドルに達した。