当たり屋の情報は未確認なものが多い

東京株式市場で活躍する情報通の市場関係者に聞いても、リアルタイムでは「買ったのはアルゴリズムで動くヘッジファンドらしい」とか、「運用資金を従来以上に株にシフトしようとしている国内系年金の買い」といった、あいまいな未確認情報を教えてもらえるのが関の山だ。

もし、買い注文を処理した伝票だとか、取引結果がわかるコンピューター画面の画像だとかがあるなら、客観的に間違いのない当たり屋を探し出すことができるかもしれない。しかし、こうした情報が流れれば、証券会社は顧客情報の守秘義務違反に問われる可能性がある。当たり屋の情報は投資家が自ら発信したり、メディアの取材を受けて取引結果を話した情報ではない限り、基本的には知りえないということになる。


Twitterなどで自らアピールする「当たり屋」も

かつては、利益を出してきた実績をアピールするベテラン投資家が投資リポートを発行し、これに心酔した個人投資家によるちょうちん買いが起こり、株価が急騰するという動きがしばしばみられた。こうした手法は現在、事実上の相場操縦でコンプライアンス上問題があるとの見方が広がり、目立たなくなっている。

一方、インターネットの普及により、現在では個人投資家が自らの投資実績をアピールできるようになった。Twitterでネット証券の画面コピーを添付し、儲けをアピールするデイトレーダーも登場している。インターネット上には嘘の情報も存在するため、それを見抜けない投資家はこうした情報に深入りするべきではない。しかし、そういう怪しさのようなものをわきまえた上で「当たり屋」のデイトレーダーを見つけることは可能だ。

投資家として共感できる有名人をネット上でウォッチし、自らの投資の参考にすることが、簡単に利益をあげる選択肢のひとつとなりつつある。(ZUU online 編集部)

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