日本メーカーには大きなチャンスか
独メーカーのBMWやメルセデスベンツは、排ガス数値の偽装について一切否定をしているが、今回のVWの事件によって、ユーザーがディーゼル車に疑問を持ち始めたことは事実であろう。
ディーゼル車の信頼性が揺らいでしまった現在、今後次世代代替エネルギーの覇権はトヨタ自動車 <7203> を筆頭に日本のメーカーに移ると思われる。トヨタには、プリウスを代表として、世界に誇れるハイブリッド技術があり、CO2排出量がゼロの水素燃料電池車MIRAIを販売している。電気自動車では、日産自動車 <7201> のリーフ(LEAF)やニューヨークのタクシーに使われているNV200が有名だ。また、三菱自動車工業 <7211> のプラグインハイブリッド車のアウトランダーは、EV+ガソリン車という、”エネルギーのいいとこ取り”をしたSUVだ。
昨年販売台数で首位となったVWは、今回の事件で2位以下に落ち込むことは必至であろうし、リコール補填額、集団訴訟の費用と、巨額の支払いを命じられる可能性がきわめて高い。経営陣は今回の事件の対応に追われ、研究開発、販売現場への指導が手薄になり、本業の自動車開発がおろそかになってしまうのではないだろうか。
VWが失ったものは、グローバル販売台数だけではないことは明白である。日本メーカーにとっては大きなチャンスが巡ってきたのではないだろうか。(ZUU online 編集部)
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