金銭管理
(写真=PIXTA)

総務省の「2014年家計調査報告(家計収支編)」によると、高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの無職世帯)の1カ月の家計支出は26万8907円で、月々6万1560円の赤字となっている。また、高齢単身無職世帯(60歳以上の単身者の無職世帯)の1カ月の家計支出は15万3723円で、4万1516円の赤字となっている。いずれの場合も、公的年金や企業年金からの定期収入では生活費がまかなえず、現役時代の貯蓄を取り崩して不足分を補うことになる。

それでは、現役時代の間に、老後資金をいくら準備しておけばいいのだろうか。
(1) 30代既婚男性(マンション暮らし)
(2) 30代独身男性(賃貸暮らし)
の2パターンでそれぞれ試算してみよう。なお、65歳時点での男性の平均余命は19年、女性は24年とする(厚生労働省「平成26年簡易生命表」より)。


夫婦2人で必要な老後資金は?

(1)    30代既婚男性(マンション暮らし)のパターン
夫婦2人が65歳から平均余命まで生きる場合、老後に必要とする資金と老後に予定される収入を試算する。

<リタイア後の支出>
①    生活費
「2014年家計調査報告(家計収支編)」(総務省)によると、高齢夫婦無職世帯の支出額は27万円である。毎月の支出額は27万円とし、夫を見送った後の妻の生活費を夫婦時代の生活の80%とする。
夫婦時代の生活費=27万円×12か月×19年(男性の平均余命)=6156万円
妻だけの時代の生活費=27万円×12か月×80%×(24年-19年)=1296万円
【合計】7452万円

② その他の資金
生活費以外で必要となる項目と金額を以下のように想定し、2300万円と試算した。

・マンション購入ローン残債返却 300万円
・趣味・レジャー関連費用 500万円
・子供の結婚・住宅購入援助資金 600万円
・車買い替え関連費用 300万円
・医療や介護費用 300万円
・予備費 300万円

65歳から平均余命までに必要な老後資金は、①生活費(7452万円)+②その他の資金(2300万円)=9752万円 となる。

次に老後の収入を見ていこう。