(写真=PIXTA)

2016年用の年賀状の販売が始まった。プライベートだけでなくビジネスでも活用しているという人も多いだろうが、メールやSNSの普及によって年々年賀状を出す人は減っている。果たして年賀状はビジネスにプラスと言えるのだろうか?

発行枚数はピーク時の7割弱に減少

日本の郵便行政における年賀状の販売は戦後1950年用の年賀状から始まり、当時の発行枚数は1億8000万枚。人口増加と経済の発展に伴いピークは2004年用、発行枚数44億5936万枚となった。しかしながら、2015年8月31日に日本郵政のプレスリリースより発表された2016年用の発行暫定枚数は30億2285万2000枚と、ピーク時からすると7割弱程度にまで激減している。

ビジネスでの3つの主な活用法

年賀状をビジネスで活用する3つの主な方法を紹介したい。まずは取引先に送る場合、前年のお礼を伝えながらも、今後の取引の強化につながるようにアピールができる。次に社内の目上の上司に対して。日頃のお礼を言葉で伝えつつ、律儀さ、真面目さをアピールすることができるだろう。出世に直結するとはいえないが、出して損はないはずだ。最後に、顧客に対してリピート促進のためのDMの役割としての活用である。

お年玉付きの年賀状を使用することにより、普段のDMよりも顧客の購読率は上がるだろう。ポストからすぐにゴミ箱行きということも少なくなるはずだ。店舗で使用するならば年賀状持参で来店記念品や、割引特典を付けることなどで一度は遠のいていた客足も再び取り戻すこともできる。活用の仕方によってビジネスに有効に活用できると言えるだろう。以下では取引先、社内の目上の上司に対する年賀状の効果について紹介する。