(写真=PIXTA)
三の酉も終わり、年末相場を期待したいところですが、12月も月初から波乱含みの予感です。3日のECB(欧州中央銀行)理事会に始まり、日米欧の金融政策の潮目にあり、加えてその政策を決定する経済指標の発表も多いということで良い方にも悪い方にも行き過ぎるような波乱があるかもしれません。
降れば土砂降りと言うことも多く、動き出すと先物やオプション、そしてETF(上場投資信託)など指数を大きく動かす要因も多く、必要以上に右往左往することになりそうです。指数の影響を考慮しながらしっかりと好業績銘柄の買い場を探り、年末相場に備えるということで良いのだと思います。
米国市場が軟調となったこともあり、引き続き軟調となりそうです。ただ、米国の下落も月末要因もあり、昨日で持高調整が一巡となったとすれば、買い直しの動きも出て来ると思います。為替も円安気味となったことで輸出関連銘柄で調整一巡となったものなどを買い易く、指数も下げ渋りとなれば買戻しも入って来そうです。
2万円がまた遠くなってしまいましたが、失望感からの売り急ぎは見られず、「そのうちつけるだろう」と言う雰囲気になっているのではないかと思います。主要なイベントや経済指標の発表も多く、まだまだ右往左往させられるのでしょうが、1万9000円台後半でのもみ合い、そして2万円を超えての2万円台固めとなってくると思います。
本日の投資戦略
米国でのクリスマス商戦の出足はまずまず好調ということのようですが、株式市場は利上げを嫌気するように冴えない展開となっています。クリスマス商戦の動向はまだ織り込まれておらず、月末と言うことでの持高調整が続いているということなのかもしれません。
日本市場も売るに売れず、買うに買えずという雰囲気で冴えない展開となっていますが、節目と見られる2万円をこのまま付けずに調整が長引くということも考えにくく、2万円水準を試す動きはまだまだあるのではないかと思います。日米欧の金融政策を巡る思惑などもあって積極的に持ち高を売り買いどちらかに傾けにくく、逆にいったん売り買いの持ち高を減らすということなのでしょう。どこから再度持ち高を増やすのかどうかと言うことですが、月が替わったということで本日から動きが変わるということもありそうです。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 <現・
アルゴナビス
> 、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。
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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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