すでに多くの投資家が取り組んでいるマンション投資。一部には「過熱気味ではないか」と疑問をさしはさむ向きもあるくらい、マンション投資への関心が高まっている。「貯蓄から投資へ」という大きな流れもある中で、東京オリンピックなどに向けても不動産市場に注目が集まっているといえそうだ。

投資家として足元を見ると、「マンション投資」への誘いにはさまざまな準備が必要だ。いい物件を見つける「目」が必要なのは言わずもがな、家賃を滞納されたり空室が生じたりするリスクも勘案しなければならない。そうした課題を乗り越えて、独立しているマンション投資家もおり、その一人がアユカワタカヲ氏だ。

現在では、同氏は区分ワンルームマンション6室とマンション4棟(68室)、アパート1棟(14室)、戸建賃貸住宅1戸を所有しており、不動産投資コンサルタントとしても活躍しているという。今回はその、アユカワ氏に不動産投資で融資を受ける際に心に留めておくべき戦略について話を伺った。


不動産投資は長期的な視野が必要

アユカワ氏の不動産投資へのスタンスは長期的な視野を持って、不動産仲介や管理会社と良好な関係を築いていくというものだ。物件を買う際にも、数十年にわたって不動産投資を続けられるかという観点から取引業者を選定し、所有物件を拡大していくというスタンスだ。

そうしたマンション投資の中で、レバレッジを効かせるためにも金融機関からの融資を受けられるかが重要なのは言うまでもないだろう。その時に、アユカワ氏が強調するのは、不動産投資のストーリーをもって有しを受ける金融機関を検討することだ。

同氏が言うところの、投資用不動産のためのローンを組む「ストーリー」とは、不動産ポートフォリオを拡大していく上で、金融機関とどのような関係を築いていくかということでもある。最初には、比較的に小さな規模からスタートし、融資額を拡大していったり、よりいい条件で不動産投資のローンを組むための実績を積んでいくという発想でローンを組んでいくということだ。

アユカワ氏は「将来的により大きな不動産を取り扱ったり、大手の銀行から融資を受けるためにも、きちんと実績を作ることが大切。長期間にわたって取り引きできるようにパイプをしっかりと作らなければならない」との趣旨で語った。


「ストーリー」を作る地道な取り組みを

ほかにも、ノウハウとしては「不動産投資のローンを申し込む前から口座を開いて、生活費の決済に使用したり、小さな規模の不動産投資ローンを組みそれを完済するなど、実績と信用を積み上げていく」ことで、将来により大きな物件を取得するための手がかり、足がかりを作っていくのがよいということだ。

そうした、先の準備をしていくことで、不動産投資家としてもより大きなステージに立てるといっていいだろう。

特に、不動産への投資をはじめて、1件目の区分マンションや、1棟目のマンションだけではなく、より多くの物件を買い、よりキャッシュフローの改善を目指すのであれば、将来的により効果的なレバレッジを効かせられるように構えることが肝要。先を見据えた、ストーリーを持った融資獲得の戦略を持っておかなければならないということだろう。 (ZUU online 編集部)

【関連記事】
・いま金融機関が土地持ち富裕層に「アパートローン」を提案する理由
・投資家必見!IPO当選確率を上げる5つの方法
・スター・ウォーズ「フォースの覚醒」公開で株価が上がる?
・社会人注目!日経新聞・四季報などがネット上で全て閲覧可!その意外な方法とは
・国民年金保険料を滞納し続けるとどうなるのか?