インターネット上で「ブランド力」があるかどうかといった観点から、世界180カ国をランク付けした「デジタル・カントリー・インデックス」が発表され、日本は総合ランキングで2位となったことが分かった。
スペインを拠点とする戦略コンサル会社、ブルームコンサルティングによるものだ。同社はもともと、各国および各都市を「ブランド力」の面からランク付けすることを専門としている企業だが、ネット上でのブランド力に限定して各国をランク付けしたのは今回が初である。
同指標は、数十億といったネット検索数の分析を元に作成されたもので、総合ランキングの他、「輸出」「投資」「観光」「人材」「知名度」といった5つの部門別ランキングもあわせて発表された。
  また、各ランキングは上位50カ国のみが公開されている。まずは上位10カ国から見てみよう。
  
総合ランキング上位10カ国
  1位 アメリカ
  
  2位 日本
  
  3位 オーストラリア
  
  4位 ドイツ
  
  5位 カナダ
  
  6位 中国
  
  7位 フランス
  
  8位 イギリス
  
  9位 スペイン
  
  10位 シンガポール
  それでは日本およびお隣の韓国・中国の順位を詳しく見てみよう。
  
総合的に高い日本、輸出・投資が強い中国……では韓国は?
日本は1位の米国に続いて総合ランキングで2位となり、世界の人々からかなり頻繁にネットで検索されていることが分かる結果となった。分野別ランキングでは「輸出」および「知名度」が3位と特に高いが、「観光」5位、「投資」8位、「人材」9位と他のランキングも悪くない。
中国も総合ランキングで世界6位と、なかなか健闘した。アジア諸国の中では、日本に続く2位だ。総合ランキングもさることながら、特筆すべきは「輸出」および「投資」のランキングで、いずれも世界1位となっている。その他、「人材」が10位、「観光」が15位となるが、「知名度」はかなり低く44位となった。
韓国は、総合ランキングで世界29位となり、アジア諸国のなかでも9位とあまり高くない結果となった。分野別では、「知名度」が8位、「輸出」が18位とまずまずの結果となったものの、「人材」は40位、「投資」は49位、「観光」に至っては50位以下となり、ランキングにも入っていない。
  今回のランキングはどのように作られたのだろうか。手法を以下に紹介しよう。
  
検索数の収集・解析を行う「デジタル・デマンド」
今回のランキングは、ブルームコンサルティングが開発したソフトウェア「デジタル・デマンド」を使い作成された。同ソフトは、ネットの世界における各国や各都市の魅力を測定するもので、「輸出」「投資」「観光」「人材」「知名度」といった5つの観点から検索数を収集・解析している。対象とされた検索数は以下のとおりだ。
  1 輸出:各国のすべての「企業」からの、「貿易に関係するすべての地名」に対する検索数
  
  2 投資:各国のすべての「投資家」からの、「投資に関係するすべての地名」に対する検索数
  
  3 観光:各国のすべての「観光者」からの、「すべての観光地名」に対する検索数
  
  4 人材:各国のすべての「就業者」からの、「移住や留学に関係するすべての地名」に対する検索数
  
  5 知名度:世界のすべての「人」からの、「外交や最近の出来事に関係するすべての地名」に対する検索数
(ZUU online 編集部)
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