(写真=PIXTA)
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「2015年しっかり休めた会社・ガッツリ働いた会社ランキング」が発表され、しっかり休めた会社ランキングではゆうちょ銀行が12位に、横浜銀行が27位にそれぞれランクイン。ガッツリ働いた会社ランキングでは、商工組合中央金庫がワースト29位に入るなど、金融機関でも明暗が分かれる格好となった。

ランキングを発表したのは就職・転職希望者向けの企業レビューサイトVorkers(ヴォーカーズ)。2015年1月〜11月に寄せられた211社の現役社員による4899件の企業レポートをもとにランキング形式にしている。

有給消化率が高かった企業を「しっかり休めた会社」、有給消化率が低かった企業を「ガッツリ働いた会社」としてランキング。それぞれ30位まで紹介し、合計60社の有給消化率を公表した。

商工中金はガッツリ働いた会社にランクイン

金融機関でみると、ゆうちょ銀行の有給消化率は85.45%と、ランクインした金融機関のなかでもっとも高い有給消化率を達成した。郵便局を前身とするゆうちょ銀行は、郵政民営化により2006年9月に設立。日本郵便、かんぽ生命と並ぶ日本郵政グループのひとつ。2015年11月に上場、時価総額では三菱UFJフィナンシャルグループに次いで2位だ。

横浜銀行の有給消化率は71.67%と、ランクインした地銀のなかではもっとも高い有給消化率となった。株式会社横浜銀行は、横浜を本拠地とする地銀の雄。略称は「はまぎん」。2016年4月に東日本銀行との経営統合を予定、共同新会社コンコルディア・フィナンシャルグループが発足する。日本初の近代的金融機関「横浜為替会社」を前身にもつ横浜銀行は1920年に設立。1961年に上場、地方銀行として初めて丸の内地区に支店を開設した。

主に中小企業向け金融を行う半官半民の政府系金融機関である商工組合中央金庫(商工中金)の有給消化率は28.33%、金融機関では生保や損保とともに「ガッツリ働いた会社」にランクインした。

有給消化率が高い会社には自動車関連メーカーが複数

全体の傾向を見ると、上位30社のうち7社が有給消化率90%以上を達成し、80%以上消化した企業も16社におよんだ。ランキング上位には自動車関連メーカーが8社、NTTグループ7社がランクインした。組合の関与が強い会社ほど有給消化率も高いという結果になった。

有給消化率が低かった企業30社の平均有給消化率は20.9%、ランキング上位の平均有給消化率82.5%の4分の1程度という結果となった。ガッツリ働いた会社には小売・住宅・広告がランクイン。土日も出勤で連休が取りにくいなど、個人の裁量まかせでは有給取得が進まない状況が浮かび上がった。(ZUU online 編集部)

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