(写真=HPより)

(写真=HPより)

不用品を段ボールに詰め込んで送ると処分してくれるサービス「おくるだけ」、段ボール単位で荷物を保管してくれて「ヤフオク!」出品までしてくれるサービス「minikura」などを家庭やオフィスのお片付けに生かしてみよう。

整理整頓の奥の手——お片付けのクラウド化

仕事のできる人間のデスクはきちんと整理整頓されている。これには納得できる人も多いと思うが、仕事が忙しい人ほどデスクはきれいになっていても自宅は散らかる傾向となる。家にいる時間が少なく片付けるヒマがないからだ。これは独身者だけの問題ではない。妻が子育てに忙殺されていたり、夫婦が2人で仕事をしていたりする場合、やはりどうしても片付けに割く時間をとれず散らかってしまう。

最近話題のミニマリズム(最小限主義)という生活スタイルもまた、「いかにして不用品を片付けるか」という点がポイントとなる。そこで、パソコン内に膨大に溜まったファイルをクラウド化によってスッキリさせる要領で、家庭のお片付けもクラウド化してはどうか、ということを提案してみたい。

その名の通り「おくるだけ」の不用品処分

家庭の片付けで特に面倒なのがパソコンや家電の処分。家電は購入した小売店に収集を依頼したり、新しい物であればリサイクルショップに引き取ってもらったりするのが一般的だろう。一方、パソコンはメーカーに引き取ってもらうことになるが、複数の製品を処分する場合、あちこちに連絡を取ったり、規定の申し込み用紙に記入したりするのが面倒でつい二の足を踏みがちだ。

そのような面倒さをすべて取っ払ったのが「おくるだけ」という不用品処分サービス。処分可能なのは、パソコン、パソコン周辺機器、家電製品(一部家電除く)、事務機器で、事前の電話連絡や面倒なフォーム入力なしに、いきなり送り付けていいというシンプルさ。このシンプルさは優れたネットサービスにおける初期登録の敷居の低さにも通じるもので、クラウド時代にふさわしい不用品処分サービスといえるだろう。

きちんと処分可能品だけを送れば処分費用は無料。さらに、ノートパソコン、デスクトップパソコン、液晶モニターについては、破損がなければ送料無料となる。送料無料で送る分の段ボールの空いたスペースに、(送料無料とならない)パソコン周辺機器などを詰め込んで送ってもいいようだ。

コピー機などの事務機器も扱っているので、オフィスでのお片付けにもおおいに役立ってくれるはず。どさっと段ボールに詰め込んで送るだけという気楽さは、お片付けに時間を費やしていられないビジネスパーソンにとっては大変ありがたい。

押入れの延長として使える「minikura」

一方、片付けにおけるクラウドそのもののサービスといえる「minikura(ミニクラ)」を展開するのがトランクルームで有名な寺田倉庫だ。同サービスのサイトに「押入れの延長」というフレーズがあるように、これは「普段は使わないが捨てられない物」を自宅の押入れの代わりに保管してもらうサービスである。

基本となる「minikuraHAKO」というサービスでは、まず1つ200円のボックス(段ボール箱)をネットからの申し込みで購入する。送料無料で送られてきたそのボックスに物を詰め、minikura宛てに送ると(この送料も無料)、1箱あたり毎月200円の保管料で倉庫に保管してくれ、取り出し時の送料は無料。ただし、1年未満の保管期間の場合は1箱800円の送料がかかる。

この金額設定を「安い」と考えるか「高い」と考えるかは人それぞれだと思うが、部屋が手狭だったり収納スペースが不足していて物に囲まれたりして窮屈な生活を過ごしている人にとって、福音となるサービスであることは間違いない。

なお、入庫申し込み時に箱の内容をメモできるので、後でminikuraの自分のページから、どの箱に何が入っているかを確認できる。

「ヤフオク!」出品も、クリーニングも……

minikuraには、ほかにも魅力的なサービスがある。たとえば、「minikuraMONO」では、「ヤフオク!」(ヤフーオークション)に出品したいものをボックスに詰めて送ると、スタッフがそれを開封して各アイテムの写真撮影を行った上でオークションに出品してくれる。

また、季節の変わり目に冬物や夏物の衣類をまとめて送りたい場合、「minikuraクリーニングパック」の利用も便利だ。これは、送った服をクリーニングした上で湿度と温度が管理された環境でハンガー掛け保管するというもの。

クリーニング前に洋服を撮影してくれ、その写真を見ながらminikuraのサイトから管理できるので、まさにクローゼット感覚で使える。また、そのまま「ヤフオク!」に出品してもらうこともできる。

送料とクリーニング10点、そして6カ月の保管がセットになって9000円というから、一般的なクリーニング料金を考えれば非常に割安といえるだろう。

「おくるだけ」「minikura」の両サービスは、ネット時代のスピード感に合ったシンプルな利用方法が共通している。利用者の利便性をとことん追求するこのような姿勢には、ビジネスのジャンルを問わず学ぶところが多い。(ZUU online 編集部)

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