ネット証券,選び方 (写真=PIXTA)


株取引にインターネット証券(ネット証券)を使う人が増えている。ネット証券は店頭に出向かずとも口座が開けたり、自分自身で売買注文を素早く出せたりすることから人気のようだ。また、売買手数料が対面型の証券会社と比べて安いことも魅力の一つで、この手数料を選ぶ基準にしている人も多いだろう。

しかしながら、ネット証券では売買手数料に大差がなくなってきているのが現状だ。ネット証券は競争が激しく、近年は手数料の値下げが相次いでいる。例えば、最近ではカブドットコム証券とGMOクリック証券が手数料値下げを実施した。

もちろん現在でもネット証券によって手数料に差はあるもの、従来ほどではなくなってきている。では、ネット証券を選ぶ際にどんな基準で選べばいいのだろうか。今回は「使いやすさ」に焦点を充てて、ネット証券の選び方を考えてみたい。

「使いやすい」ネット証券とは


ネット証券の「使いやすさ」とは、どんなことが挙げられるだろうか。まず「即時入金」に着目したい。証券口座への入金で銀行振込を利用した場合、入金はすぐに反映されないが、即時入金に対応したサービスを活用すれば、株の急な変動に応じて即時に資金の入金が可能になる。即時入金サービスの多くが振込手数料無料なのに対して、銀行振込の場合は使用者が振込手数料を負担するというデメリットもある。

多くのネット証券がインターネットバンキングを利用することで、振込手数料が無料となる即時入金サービスに対応しているが、それに対応する金融機関とサービス内容は証券会社で異なっている。使用したいネット証券が普段使用している金融機関やネットバンキングに対応しているか、手数料の有無などを確認したい。もしくは使用したいネット証券が対応している銀行に口座を開き、ネットバンキングを利用できる状態にしておきたい。

即時入金に対応しているネット証券と金融機関について、以下に一例を紹介する。

【楽天証券】
振込手数料無料の「リアルタイム入金」に対応している銀行は、楽天、三井住友、三菱東京UFJ、みずほ、ゆうちょ、ジャパンネット、セブン、りそな、近畿大阪、住信SBIネットなど。

【SBI証券】
住信SBIネット、みずほ、三菱東京UFJ、三井住友、楽天、ジャパンネット、ゆうちょ、セブン、スルガの各銀行。

【マネックス証券】
ジャパンネット、三菱東京UFJ、みずほ、三井住友、ゆうちょ、楽天、ソニーの各銀行。

【カブドットコム証券】
ネット振込で手数料が無料なのは三菱東京UFJ、じぶん、ゆうちょ。手数料が必要だがジャパンネット、三井住友、みずほもネット振込に対応。

【GMOクリック証券】
ジャパンネット、住信SBIネット、みずほ、三井住友、三菱東京UFJ、ゆうちょ、楽天、りそな、イオン、セブンの各銀行。

【松井証券】
ゆうちょ、みずほ、三菱東京UFJ、三井住友、りそな、埼玉りそな、ジャパンネット、セブン、ソニーなど。

【岡三オンライン証券】
みずほ、三菱東京UFJ、三井住友、りそな、埼玉りそな、ジャパンネット、セブン、楽天、スルガなど。

組み合わせでもっと使いやすく


また、重要となるのがネット証券と金融機関の効果的な組み合わせ方といえよう。というのも、ネット証券と金融機関の連携サービスを使うことで、銀行の預金残高から不足資金の自動振替が可能になるなど、より便利な使い方ができるからだ。

不足資金の自動振替が可能になる組み合わせ例では、 SBI証券 と住信SBIネット銀行、 カブドットコム証券 と三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、 楽天証券 と楽天銀行などが挙げられる。

不足資金の自動振替サービス以外にも、SBI証券では住信SBIネット銀行のWEBサイトでSBI証券の預り残高を見られる機能があったり、楽天証券では楽天銀行の利用で株取引に応じて楽天スーパーポイントが貯まる「ハッピープログラム」にエントリーできたりする。

こんなサービスにも着目


キャッシュカードやクレジットカードが発行できるサービスを提供している証券会社もある。キャッシュカードと言えば銀行のイメージが強いが、証券会社でも発行しているのだ。キャッシュカードを持つことで提携先の自動現金預け払い機(ATM)から入出金が可能になるし、場合によっては銀行のキャッシュカードより出入金手数料がかからない。

クレジット機能付きキャッシュカードを発行している証券会社もある。SBI証券ではクレジットカードの利用で貯めたポイントを株式や投信などの購入資金に振り替えることができる。JCBと提携しておりゴールドカードも発行できる。

マネックス証券は入会金、年会費が無料のマネックスセゾンカードを発行している。投信購入時のマネックスポイントが通常より増える優遇サービスや、マネックスポイントをセゾンポイントに交換できるサービスもある。

以上のように、ネット証券には目が行きがちな株取引の手数料だけでなく、金融機関との連携などでも違いがある。自分が普段使用しているサービスと上手く組み合わせたり、自身のライフスタイルに応じたサービスを選んだり、「使いやすさ」をネット証券選びの視点の1つに加えてみてはどうだろうか。

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