PayPay（ペイペイ）等のスマホ決済アプリは、通常、デビットカードと連携させて決済することできます。この記事では、デビットカードを連携する方法やメリット、登録できない時の対処法を解説します。
最近、キャッシュレス決済の広がりとともに、不正利用が問題視されることが増えてきました。スマホ決済アプリとデビットカードを連携させることは、不正利用対策にもつながります。安全にスマホ決済アプリを利用したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
スマホ決済アプリはデビットカードを登録できる！クレジットカードとの違いも解説
スマホ決済アプリは、スマホをかざしたり、QRコードを読み取ってもらうだけで簡単に買い物ができるキャッシュレス決済サービスです。
スマホ決済アプリのうちPayPayでは、過去に「100億円あげちゃうキャンペーン」など、印象的なキャンペーンを実施してきました。そのため、利用したことがなくとも聞き覚えがある人は多いでしょう。PayPayは、数多くのキャッシュレス決済サービスの中でもトップシェアを誇ると言われています。
PayPay等のスマホ決済アプリの主な支払方法は、2種類です。
1つ目は、銀行口座などからチャージして支払う方法です。チャージした金額の範囲内でしか買い物できないため、利用金額を制限できるメリットがありますが、いちいちチャージするのが手間という側面もあります。チャージができておらず決済ができなければ、ストレスがたまってしまうこともあるでしょう。
2つ目は、クレジットカードやデビットカードを登録して支払う方法です。利用額がカードを発行した銀行の普通預金口座から自動的に引き落とされるため、いちいちチャージする必要がありません。決済の自由度を高めたいなら、カードを登録しておいた方がよいでしょう。
カードというと、クレジットカードを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、デビットカードをスマホ決済アプリと連携させることも可能です。
クレジットカードとデビットカードの大きな違いは、使ったお金が口座から引き落とされるタイミングです。クレジットカードの場合、1ヵ月分の利用額が翌月にまとめて引き落とされることがほとんどです。つまり、決済から引き落としまでにタイムラグが生じるのです。
一方デビットカードの場合、利用すると同時に口座からお金が引き落とされます。そのため、クレジットカードのように、想定より使い過ぎてしまう心配がありません。クレジットカードの引き落とし日が近づき、銀行残高が足りるかどうか不安を感じた経験を持つ人も多いのではないでしょうか。デビットカードなら、こういった不安を抱く必要がありません。
スマホ決済アプリにデビットカードを登録する4つのメリット
続いては、PayPay等のスマホ決済アプリにデビットカードを登録するメリットを解説していきます。
メリット1.チャージする必要がない
カードを登録しておけば、スマホ決済アプリを用いた買い物の前に使用予定金額をチャージする必要がありません。急なお買物の際にも慌てる必要がないことは大きなメリットでしょう。
ただし、使用金額をチャージした金額分に制限することはできません。そこでデビットカードのメリットが生かされるのです。
メリット2.即時決済なので安心
デビットカードを登録すれば、決済と同時に利用した金額が口座から引き落とされます。そのため、利用できるのはあくまで普通預金口座残高の範囲内となり、使いすぎを防止する意識が働きます。
クレジットカードを登録した場合と比べて、「即時決済」の安心感は大きなメリットといえるでしょう。
メリット3.クレジットカードがなくても登録可能
クレジットカードを作るには、事前に審査を受けなければなりません。審査では、勤務先や勤続年数、年収といった情報をチェックされます。
そのため、審査を受けるのがわずらわしくてクレジットカードを作っていないという人や、クレジットカードを作ろうとしたけど発行できなかったという人もいるでしょう。
一方デビットカードは、審査なしで作れる場合がほとんどです。「クレジットカードを持っていないけど、いちいちチャージするのは面倒くさい」という人は、デビットカードを作れば悩みを解決できるでしょう。
メリット4.財布をださずに決済
デビットカード単体でも、もちろん決済はできます。そのため、「あえてスマホ決済アプリにデビットカードを登録しなくてもいいのでは？」と考える人もいるかもしれません。
しかし、デビットカードを登録しておけば、スマホで決済ができ、財布からカードを取り出すという手間が不要になります。また、デビットカードは使えないけれど、スマホ決済アプリなら使えるといったお店も存在するため、利用できるお店が広がります。
急いでいるときや、手がふさがっているときなど、スマホだけで決済できるため、利便性が高まり、スマホ決済アプリにデビットカードを登録するメリットを感じられるでしょう。
PayPayにデビットカードを登録する方法は？
続いて、スマホ決済アプリにデビットカードを登録する方法を簡単に解説していきます。 各スマホ決済アプリごとに詳細は異なるでしょうが、ここではPayPayを例として説明します。
PayPayにデビットカードを登録する流れ
PayPayの決済方法にデビットカードを登録する手順は下記の通りです。
1.PayPayアプリのホーム画面を開き「その他」を選ぶ。
2.「カード追加」を押す。
3.デビットカードをカメラで読み取るか、カード番号を直接入力する。
4.カード情報を入力し「追加する」を押す。
スマホ決済アプリにデビットカードを登録できない時の原因は？
デビットカードの登録手順そのものは、難しくはありません。しかし、どうしてもデビットカードがうまく登録できないケースがあります。そんな時は、以下の点をチェックしてみてください。
カード番号・有効期限・セキュリティコードの入力ミス
まず、デビットカード情報の入力にミスがないかもう一度確認してみましょう。1ヵ所でも間違いがあると登録できないため、カード番号や有効期限、セキュリティコードの入力は慎重に行う必要があります。
不正利用疑惑によるカード会社の利用制限
入力に誤りがないにもかかわらず、デビットカードを登録できない時は、何らかの原因でカードに利用制限がかけられている可能性があります。利用制限がかけられる理由として考えられるのは、カードの不正利用が疑われている場合です。
こういったケースでは、スマホ決済アプリに限らず、デビットカードとしてもそのカードは利用できません。スマホ決済アプリ側の問題ではないので、カード会社等に問い合わせましょう。
スマホ決済アプリとデビットカードの連携は不正利用対策として効果的
キャッシュレス決済サービスを利用するなら、不正利用対策についてもきちんと考えておく必要があります。続いては、スマホ決済アプリとデビットカードの連携が不正利用対策になる理由を紹介していきます。
アプリの認証機能
スマホ決済アプリのうちPayPayでは、アプリを立ち上げる時に認証機能を有効にしておくことができます。顔認証や指紋認証などの生体認証を設定しておけば、本人以外はアプリを立ち上げることができません。仮にスマホを奪われ、パスコードでロックを解除されたとしても、不正利用されることを防ぐことができます。
カードを持ち歩く必要がない
スマホ決済アプリとデビットカードを連携させることで、デビットカード自体を持ち歩く必要がなくなります。そのため、デビットカードの紛失や盗難、スキミングなどのリスクが減り、より安全に決済ができるでしょう。
デビットカードの利用通知メール
スマホ決済アプリとデビットカードを連携させることで、デビットカード側の不正利用対策も活用できます。デビットカードの中には、利用ごとに登録したメールアドレスに利用通知メールを送信する機能が設けられているものもあります。
そういったデビットカードとスマホ決済アプリを連携させることで、不正利用が発生した場合もいち早く気が付くことができるようになります。
不正利用の被害に遭っても補償を受けられる
セキュリティ対策を講じていても、不正利用されてしまう可能性がないとは言い切れません。万一不正利用された場合でも、スマホ決済アプリにデビットカードを登録しておけば、被害額の全額が補償される可能性があります。
スマホ決済アプリのうち、PayPayの補償は、不正利用の被害に遭ったすべてのPayPayユーザーが対象です。また、アカウントを持っていないにも関わらずPayPayからの請求が来たという場合にも、補償が受けられます。
補償を受けるには、損害発生日から60日内であること、家族や同居人の利用ではないこと、警察に被害届を出していることなど、いくつかの条件があります。そのため、被害に遭ったら速やかに被害届を出し、補償申請を行いましょう。
補償申請は、PayPayの公式ホームページの「不正利用被害に伴う補償申請フォーム」から行うことができます。また、PayPayとデビットカードを連携している場合、そちらでも補償がつくため、より安心と言えるでしょう。
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