内部はどうなっているのか

いったい東京証券取引所の内部はどうなっているのでしょうか。

●マーケットセンター
おそらく東京証券取引所と聞いて、誰もが一番初めに思い浮かべる場所がこのマーケットセンターでしょう。1階と2階部分を吹き抜けにしてあるマーケットセンターはニュースでもおなじみで、株価がくるくると回転しながら表示される電光掲示板は誰もが見たことがあるのではないでしょうか。取引が活発になると回転の速度が上がります。部屋の前面には株価を表示する大型画面があり、部屋中央には東証の職員の方々がパソコンに向き合ってマーケットの管理業務などを行っています。

●メディアセンター
東京証券取引所のマーケットセンターのすぐ近くには、メディアセンターが設置されています。メディアセンターは、国内外の報道関係各社がスタジオを構える放送センターとして機能していて、日本の金融の中心である東京証券取引所からさまざまな情報が各メディアによって発信されています。

●プレゼンテーションステージ
マーケットセンターのすぐ近くの1階部分にあります。プレゼンテーションステージは、企業説明会や重要な会見に使用されます。他にも各種セミナーなどに利用されることが多いです。

●インフォメーションテラス
1階にあるインフォメーションテラスでは、東京証券取引所に上場している企業から提出された決算短信などの適時開示情報を専用端末で閲覧したり、新規上場ガイドブックなどの書籍を閲覧したりできます。

●上場の鐘
こちらもニュースなどでおなじみの鐘です。東証に企業が新規上場する際に、セレモニーの一環で鐘を鳴らすのが慣例となっています。この上場の鐘はメディアセンターを眺めることができる2階部分に設置されています。

東証Arrowsは無料で見学可

東京証券取引所には東証Arrowsという見学施設があり、無料で見学できます。今回紹介した施設以外にも、証券の資料が多数展示してある証券史料ホールや、株式投資体験コーナー、見学記念品コーナーが見どころです。せっかく株式投資に興味を持ったなら、一度東証内を見学してみてはいかがでしょうか。(提供: お金のキャンパス

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