成長著しい中国への投資を検討している人もいるだろう。

今回は、中国株へ投資を行う際に注意すべきリスクや中国株の買い方、中国株に強い証券会社の選び方を詳しく解説するので、中国株デビューをしたい人はぜひ参考にしてほしい。中国株をポートフォリオに加え、投資効率の向上を狙ってみてはいかがだろうか。

中国株が人気!注目が集まる理由とは

中国株
(画像=PIXTA)

世界的に見ても、コロナショックからいち早く回復しているといわれている中国。今、多くの投資家が中国株に注目している。

中国政府は、景気対策としての財政サポートに力を入れている。今回のような緊急事態において、速やかに政府の支援が得られることは、企業にとって大きな安心感と言えるだろう。それは同時に、投資家にとっての安心感でもある。

また、世界的に存在感を増しているとはいえ、中国は発展の途上にある国だ。そのため、日本株やアメリカ株と比べて、中国株では大きなリターンが得られる可能性がある。これも中国株に人気が集まる理由だ。一方で、中国株特有のリスクには注意しなければならない。

中国株に関心を持ちつつも、どのような基準で銘柄を選んでいいのか、悩んでいる投資家も多いだろう。今回は、注目が集まる中国株の代表的な銘柄を紹介する。中国株投資を始めたい人、すでに中国株投資をしており、他の中国株も保有したいと考えている人は、参考にしてほしい。

IT系の代表的な中国株3選

まず、IT系の中国企業を中心に、代表的な銘柄を3つ紹介する。世界的にも成長目覚ましいIT部門の中国株を保有すれば、将来大化けの可能性もあるだろう。

●アリババ

アリババは、電子商取引のプラットフォームを提供している大手企業だ。「中国版Amazon」とも呼ばれている。アフターコロナ、ウィズコロナにおいても、電子商取引の分野は大きな伸びが期待できるだろう。

また、日本でいうところのメルカリのような、出品者と購入者をつなぐ「タオバオワン」というサービスも提供している。さらに、電子決済サービス「アリペイ」も開始し、インターネットを軸として多方面への事業展開を図っている。

2020年には、AIやIoT事業に約14億ドルを投資すると発表し、独自技術の開発に努めている。

●バイドゥ

バイドゥは、中国最大の検索エンジン「バイドゥ(百度)」を提供する大手企業だ。「中国版Google」とも呼ばれている。2005年にはナスダックに上場した。

検索エンジンにとどまらず、質問者の相談内容を複数の回答者が解決する「百度知道」や、地図上をタップすると景色が見られる「百度全景」といったさまざまなサービスを提供している。最近では、自動運転車開発にも着手しており、未来を見据えた経営戦略をとっている。

バイドゥはスマートスピーカーの販売も行っており、電子商取引大手のアリババと競う状況が続いている。

●テンセント

テンセントは、メッセージアプリ「WeChat(微信)」、電子決済サービス「WeChat Pay」を提供する大手企業だ。WeChatは、「中国版LINE」といわれている。

2017年頃より、日本でもWeChat Payを導入する企業が増加している。現在は、空港やディスカウントストアなどさまざまな場所で、WeChat Payを使った決済が可能だ。

大手企業の中国株3選

続いては、IT系以外の大手中国企業を中心に、代表的な銘柄を3つ紹介する。

●中国平安保険

主力である保険に加えて、銀行、証券など多様な金融サービスを提供している企業。中国では、人々の生活水準の向上などに伴い、中長期的に保険市場の成長が予測されており、今後も成長が期待される。

近年は、人工知能、ブロックチェーンなどの先端技術の研究開発にも注力。フィンテックと医療科技分野に強みを持ち、 19年の特許出願数ランキングでは、それぞれの分野で世界 1 位、2 位を誇っている。

●三一重工

中国の大手建機メーカー。2018年にはコンクリート機械で世界シェア首位を獲得し、2020年2月には、株式時価総額で初めて日本のコマツを抜き、米キャタピラーに次ぐ世界2位となった。

新型コロナウイルスの影響による景気の減速の影響が懸念されているが、政府のインフラ投資拡大策が追い風になる可能性がある。

●比亜迪(BYD)

新エネルギー車販売台数で中国 1 位を誇る自動車メーカー。米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏が投資していることでも知られる。

2019年にトヨタ自動車とEV の共同開発を発表し、20 年前半には「トヨタブランド」として 市場に投入予定。また20年4月には日野自動車と商用EV開発の戦略的提携を発表している。

中国株のリスクを知って投資する

中国株は高いリターンが期待できる一方、特有のリスクに注意する必要がある。続いて、中国株投資をするうえで注意したいリスクについて解説する。

●株式投資の基本的リスク

まず、株式投資の基本的なリスクについて簡単に説明する。すでに株式投資をしておりリスクを十分承知しているという人も改めて確認して欲しい。

・価格変動リスク
株式投資では、株価の変動リスクがつきものだ。株価が上昇すれば利益が出るが、株価が下落すれば損失が出る。売却するまで利益や損失は確定しないが、価格変動リスクは常に頭においておくべきだろう。

・為替リスク
海外株式を保有すると、為替リスクにも注意しなければならない。価格変動リスクと同様、為替が変動することで、利益が出る可能性もあれば、損失が出る可能性もある。中国株は香港ドル、米ドルのいずれかの通貨で取引されるため、為替レートには十分注意するようにしたい。

・流動性リスク
流動性リスクとは、約定が成立しないリスクだ。市場環境によって取引量に格差があり、銘柄によっては、買いたいタイミング・売りたいタイミングで、希望する取引ができない可能性がある。

●中国株特有のリスク

続いて、中国株投資をするうえで、特に注意したいリスクについて解説する。

・企業情報に関するリスク
企業によって、開示する情報量や情報の信ぴょう性に格差がある。中国株に投資する際には、情報収集を慎重に行うことが大切だ。

・法制度に関するリスク
中国は発展途上国なので、法規制に関しても、試行錯誤中というのが現状だ。現状の法規制の問題点について考慮するとともに、今後の法改正にも注目するようにしたい。

・会計基準に関するリスク
中国では、企業によって採用している会計基準が異なる。そもそも日本とは会計基準が異なるため、会計基準の違いを知ったうえで企業情報を読み解く必要がある。

・政治・政策に関するリスク
政府の動向によっても、中国株は大きな影響を受ける。政府が景気対策を公表したことで、中国株が大きく上昇するケースも少なくない。中国政府が中国株に与える影響は大きいので、中国の政策についてはできる限り情報収集に努めるようにしたい。

ほかにも、米中貿易摩擦など、他国との関係性にも留意する必要がある。中国銘柄を保有するなら、国際ニュースに関心を払うようにしたい。

中国株のおすすめの買い方は?

続いて、中国株のおすすめの買い方を解説する。

●中国株に強い証券会社を選ぶ

中国株投資をしたいなら、中国株に強い証券会社を選ぶことをおすすめする。中国株は日本株やアメリカ株ほどポピュラーではないため、どの証券会社でも同じように取引できるわけではない。きちんと証券会社を選んで口座開設しないと、中国株の銘柄の取り扱いがほとんどないということもあり得る。

そのため、すべての取引所のA株・B株を取り扱っている証券会社を選ぶことをおすすめする。そうすれば、「購入したい中国株を見つけたのに、取り扱いがなかった」ということにはならないだろう。

手数料や中国に関する情報の量にも注意したい。中国株は高いリターンが望める一方リスクも高く、情報収集の重要性は高い。とはいえ、中国の政治・経済のニュースをタイムリーに取得するのは、簡単とはいえないだろう。

そのため専門家によるレポートなどを提供している証券会社を選ぶとよいだろう。

●余裕資金で分散投資をする

中国株にはさまざまなリスクがある。そのため、一獲千金を狙って資金を投じるような危険な投資方法はやめたほうが賢明だ。あくまで余裕資金で投資を行い、過剰にリターンを追い求めるあまり投資資金を失うようなことがないよう注意してほしい。

また、「卵を1つのカゴに盛るな」という投資の格言があるように、複数の中国企業に分散投資を行い、リスクを抑えるのもいいだろう。

中国株のリスクを十分認識したうえで、ポートフォリオのうちどのくらいを中国株にするか、慎重に検討するようにしたい。

中国株を組み入れて効率的な資産形成を

高いリターンが望めること、政府の手厚い財政サポートがあることなど、中国株にはたくさんの魅力がある。コロナショックで株価が急落し、回復傾向にある今は、中国株投資を始めるにはいいタイミングと言えるだろう。

中国株のリスクには十分配慮しつつ、中国株をポートフォリオに加えることで、効率的な資産形成を図るようにしたい。

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手数料等およびリスクについて
外国株式等の手数料等およびリスクについて
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