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高齢化社会で注目が集まるヘルスケアREIT
REITの概要、魅力、類似する投資との比較などの観点から説明を進めてきたが、今回【第4回】ではREITの特定の種類に特化して解説を行う。具体的にはヘルスケアREITだ。高齢化社会なので介護施設等は必然的に注目度が高いのだが、REITでは投資対象として注目している。
しかし一方で、ヘルスケアREITは低迷している、今後回復する見込みはない、との見方もある。高齢化が進むなかヘルスケアREITはどうなるのだろうか。
ヘルスケアREITとは 老人ホームやサ高住などの施設に投資
東証REIT市場には2本のヘルスケアREITが上場している。東証はヘルスケアREITを「主たる投資対象をヘルスケア施設とするリート」と定義している。具体的には総資産に占めるヘルスケア施設(有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、病院など)の割合が50%超のREITを指す。
施設を保有するヘルスケアREITは当該施設の事業運営者(オペレーター)と賃貸借契約を結び、その事業運営者が入居者・利用者の募集・契約・料金徴収などを行う。 ヘルスケアREITは事業運営者から受け取る賃料を主な収益源としており、諸経費などを控除した後の利益を投資家へ分配することになる。