視野に入れておきたい投資優待
投資の優待と言えば株主優待がイメージされることが多く、テレビ番組等で株主優待を使い切るために日々奔走する人が話題になったりもしている。しかし、実はREITにも投資優待が存在する。
投資である以上利益を第一優先するのが当然なのだが、優待についても知っておくと良いだろう。優待でサービスを得られることはもちろん、優待サービスを受けているという満足感もある。
REITで投資先を選定する際には、優待について頭の片隅に置いておきたい。
REITにもある「投資優待」
REITは投資家から集めた資金でオフィスビルやマンションなどの不動産を運用し、家賃収入や物件の売買で得られる利益を投資家に分配する金融商品だ。特定投資家のみに販売する私募REITと、取引所に上場されており誰でも買える上場REITがあるが、今回は主に上場REITに焦点を当てる。
現在、東京証券取引所に上場しているREITは全61銘柄。投資先になっている不動産にはオフィスや住宅、商業施設、物流施設、医療・介護施設、ホテルなどがある。さらに、その中でも、特定の不動産だけに投資するものは特化型。オフィスとマンションといった具合に異なるタイプの不動産を組み合わせるタイプを複合型、このように分けられる。また、取得対象とする不動産を限定せずさまざまなものに投資するREITは総合型と呼ばれる。投資家一人一人の方針に応じて選べる。
東証に上場しているREITの内で、優待制度を設けているのは5銘柄。その中には、医療・介護施設型(ヘルスケアREIT)が2銘柄で、入居費の割り引きなどを特典としている。ほかにも、ホテル型2銘柄、総合型1銘柄が投資優待を設定しており、関連ホテルや旅館の宿泊・食事の割引券などを提供している。一部には、塾の入会金が無料という変わり種もある。