リート,不動産
(写真=PIXTA)

目次

  1. 類似する投資との違い
  2. 名前からは分からなかった 投資信託との違い
  3. 意外に新しいREIT市場
  4. 自分にあったものを見つけよう 種類別REIT
  5. 似ているようで違う 不動産投資とREIT

類似する投資との違い

前回【第1回】ではREITの魅力や概要について解説したが、今回【第2回】では投資信託や不動産投資といった類似する投資種類との違いについて解説していく。大まかな違いはすでにご存じの方が多いかと思うが、細かい部分の違いは意外と知られていない。

経験がない方はご存知ない可能性が高いが、投資信託や不動産投資の経験があってもREITとの細かい違いについて把握していないことも考えられる。また併せてREITの種類についても紹介するので、ぜひ商品選びや知見を広げるための参考にしてほしい。

名前からは分からなかった 投資信託との違い

証券会社や銀行で販売されている投資信託の大半は、株式や債券などの有価証券をメインの運用対象資産としている。一方、REITは不動産投資信託(Real Estate Investment Trust)の名前の通り不動産投資を目的としている。

両者はファンドへの投資方法、運用資産の管理の仕方などの仕組みも異なっている。通常の投信の場合、証券会社や銀行などの窓口やインターネットで「投資信託受益証券」を買うことになる。買い方は金額を指定する方法と、口数を指定する方法がある。前者は何口買えるか、後者は支払額がいくらになるか売買が成立するまで分からない。ちなみに購入や解約は1日1回出される基準価格が適用される。

一方、東証上場REITへの投資は、投資法人が発行する投資証券を買い付けることにより行う。投資法人は投資専用の会社のようなもので、投資口(投資証券)を発行して集めた資金を不動産などへ投資し、その利益を決算期に投資家に分配している。投資証券は株式と同じように口数を指定して購入するのだが、東証の取引時間内であれば何時でも市場価格で自由に売買できる。特徴としては1口からでも取引できるところだ。

意外に新しいREIT市場