渋滞,運転,クルマ
(写真=PIXTA)

GWは国内で長距離ドライブを楽しむのにも絶好の機会だが、同時にさけて通れないのが渋滞である。今回は、GWのドライブにおける注意点をお伝えしよう。

事前の下調べとプランニング

まず、事前の下調べが必要だ。いつ・どこに行きたいが決まったら、 NEXCOの渋滞予測 や、 日本道路交通情報センター で調べてみよう。渋滞予測に合わせて、日にちや出発時間、行き先を変更することも賢い選択肢だろう。

普段、それも平日なら、1kmあたり5分かかってしまう場合は、一般道も合わせて使うというプロドライバーの意見もある。ただそれは自分も一般道の情報をある程度持ち、運転技術の高いドライバーが多い道路状況のときに選ぶべき方法かもしれない。

GW時は、運転に不慣れなドライバーも多い状況であるし、抜け道の一般道は思いの外信号が多かったり、山道だったりなどで、かえって渋滞の高速道路を使った方が早く着いたということも聞く。

一般道を駆使しても、最大で10%程度しか時間を縮めることはできないとも言われているので、諦めた方が良いかもしれない。

結論としては、渋滞のピーク時刻を避けるのが最も近道だ。先のサイトで、各高速道路の渋滞時刻を調べて、その時間にボトルネック箇所にはまらないようにするのだ。ボトルネック箇所に到着する時間まで入れないとならないので、自宅を早朝3~4時に出ないとならないケースもあるかもしれない。

渋滞のポイントは、インターチェンジやジャンクション、トンネル入口や上り坂となっているところだ。

当日は情報網を駆使

おおまかなプランが決まったら、いよいよ出発だ。先に挙げたサイトのほか、カーナビ、掲示板、ラジオでの道路交通情報、さらにはスマホアプリで得られる情報も適宜使っていくと良い。スマホアプリは、GoogleマップとYahoo!カーナビどちらも優秀でおすすめだ。

渋滞中何より辛いのは、先が見えないこと。いつ終わるともしれない渋滞よりも、あと何kmで渋滞が終わるのかがわかっただけで、同じ渋滞でも気が楽になる。

そして、GW中は自然渋滞のみならず、事故渋滞もかなり多発すると考えたほうが良い。その事故渋滞の表示が出たら、渋滞がはじまる前のSA、PAで事故処理終了のお知らせが出るまで休んでしまうのがおすすめだ。

とはいえ、休んでいるうちに、どんどん他のクルマが進んでしまうのではないかという焦りが生まれてくる気持ちが出てくるのもわかる。要は事故処理が終了し、流れている道路に合流するのと、動かない道路にじっとしているのでは、到着時刻にさほど差が生まれにくいということ。焦らず、気持ちにゆとりを持つことが必要だ。

また、バッテリー上がりには注意が必要だ。最近のクルマはエアコン、カーナビ、DVD鑑賞など、電気をたくさん使用する傾向にあり、ノロノロ運転の渋滞時には充電量より消費量が上回ってしまうこともある。あまり長い渋滞の際には、車内の電力使用状況に注意しよう。

それから、燃費を良くするためにも、ストップ&ゴーの回数を減らしたいものだ。そのためには、車間距離を十分に開けて、なるべく止まらないように調節して走ろう。

それでも渋滞にはまってしまったとき

十分に対策をしても、避けられない渋滞にはまることもある。それならば、渋滞している時間をより楽しく過ごす方向に目を向けるのも一考だ。どうせ渋滞ならば、イライラするよりは少しでも快適に車中で過ごすほうが得だと思うがいかがだろうか。

そのためにも、まず、トイレだけは早め早めに済ませておきたい。いざというときのために携帯型のトイレもあると、精神的に楽になる。喉が渇いた、お腹がすいたはなんとか我慢できるが、トイレだけは難しい。

車中ではスマホのアプリやカーナビのプログラムなどで、みんなでできるクイズを出しあうのも、楽しいものだ。家族で乗っているとき、渋滞の時間は、普段なかなか子どもとコミュニケーションが取りにくいパパとの距離が縮まる素敵な時間になる可能性もある。

ドライバーが複数いるときは、SA、PAで交代する仕組みを考えておいた方が良い。とくに、渋滞にはまっているときの運転は本当に苦しいものだ。しかし交代であれば、次のSAまで行ったら休めると思うと頑張ることもできるし、その後は睡眠を取ることもでき、再度アタマが冴えてくるものだ。渋滞情報と同じように、この苦しみが目的地まで延々と続くのかと考えてしまうと余計辛くなってしまう。

なによりも嬉しくなるのは、助手席や後部座席に乗っている人の、ドライバーへの気配りだ。「疲れていない?」「次SAで運転変わろうか?」という言葉がかけられただけで、不思議と頑張れてしまうものである。

わずかな心配りによって、ギスギスした冷戦状態が雪解けへ向かうのであれば、渋滞もまた楽しいひとときに変貌するのではないだろうか。(ZUU online 編集部)

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