シングルマザー支援や福祉活動へ貢献
今回の今井絵理子さんの当選で、豪州が関心を寄せ応援をしたい理由として「シングル・マザーとしての立場」と「福祉活動への挑戦」が挙げられるだろう。
豪州は世界の中でもシングルマザーが安心して住める国でもある。もちろん、女性一人での子育ては戦場のようなものであるが、少なくともシングルマザーへの偏見は皆無に近いと言って良いだろう。何よりシングルマザーへの自立を支援する団体も多く、安心して働けるように保育園の待機児童などもないのが実情だ。
そして、福祉に関しても障害を持つ子供たちへの助成金や寄付が積極的に行われている。今井絵理子さんが自ら体験したこと、愛息との生活で見えてきたこと、何が必要か、何ができるか、彼女のこれからに注目をしたいところである。豪州から応援したい政治家の一人でもあると言って良いだろう。
18歳や19歳は困惑気味?「Go With The Flow」の精神目立つ
選挙権が20歳から18歳に引き下げられたことを受け、豪州を含む海外メディアではこれらのヤング・ボ—ターに対し「Go With The Flow=流れに任せて行こう」の風潮が目立ったと伝えた。高校を卒業したばかりの彼ら達。「とりあえず連立与党へ……」といった戸惑いと困惑が隠せない表情を映像と一緒に伝えている。
安倍首相の勝利は、今年11月に行われる米国次期大統領選挙にも大きく影響してくるだろうと伝えられている。豪州では現ターンブル首相が貿易や経済支援などで、やや中国寄りに動く傾向が見られる。
前アボット大統領は「日本は豪州の一番の友達である」と相互の経済基盤を常に思慮してくれた姿が懐かしく思えてならないところだ。何はともあれ、フレッシュな顔ぶれでスタートする政治の領域で、斬新なアイデアとアベノミクスの確固たる成長を大手を振って応援したいものである。(トリー・雪香、豪州在住のフリーライター)
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