閑散相場,夏の相場,株式市場
(写真=Thinkstock/Getty Images)

アメリカでは「セルインメイ(5月に株を売れ)」と言う相場格言がある。これは5月に株を売却してクリスマスラリーの少し前から株を買い始める方がパフォーマンスが良くなることを示す最も典型的なものだ。

これは日本市場でも良く言われることだが、夏場から秋口(6月から10月)にかけては相場が閑散期に入りダレやすい。新年度入りまでの株式市場の緊張感がほどける上、夏場は外国人投資家が休み(欧米人の長期バカンスや中東のラマダンなど)になったり、日本ではお盆があったりと市場が休みがちになる要素が揃っていることによる。

市場が休みの時には、株式は売られることはあっても積極的に上値を買いにいくことは少ないため下手に手を出さないほうが良いというのは市場関係者の意見として一致しているところだ。

ただ、それでも株式市場は動いているし、個人投資家という特性を活かして何かしら利益を得るための方法があってもいいはずである。

ここでは夏場の閑散期でも個人投資家が利益を狙いやすい局面を3つほどご紹介する。

1.資金が一気に集まるIPO銘柄を利用する

閑散期でも資金が集まるイベントの一つがこのIPOだ。特にここ数年は、アベノミクスの影響からか上場をする企業が多く、IPOは一つの投資ジャンルとして確立されつつある。

このIPO投資が閑散期に有利な理由の一つとしては、IPO銘柄が相場の上下に左右されずに独自の動きをすることによる。事実、今年の相場の暴落時にもIPOで上場したばかりの銘柄の幾つかは高値を更新し続けて、個人投資家に大きな利益をもたらした。

ただ、IPOは公募の段階で抽選に当たらないと大きな利益を得ることはできないと一般に思われている。確かに抽選で獲得できれば高確率で利益が出るが、実際の所、抽選にはあたりにくいという面が欠点だ。

そこで上場後に初値がついた後に大きく上昇する銘柄をねらう投資方法が存在する。これまでも上場した後、株価を倍以上に膨らませた銘柄がたくさんあるのだ。そしてそのような銘柄は下記の特長を持つのでおぼえておこう。

(1)東証マザーズへの上場
(2)人気業種であること(クラウド系・民泊・ゲームなどのテーマ)
(3)VC(ベンチャーキャピタル保有比率が少ない)

上記のような銘柄を狙うと株価は大きく上げやすい。ただし、初値が高すぎてしまうと一旦は利益確定の売りに押されてしまうこともあるため、値動きが落ち着いてから購入してもよいだろう。