お墓にもある耐用年数 早すぎる購入は避けたほうが無難?
最後に注意点として、お墓の耐用年数について伝えよう。
お墓というと永遠に持つような気がしてしまうが、耐用年数はおよそ50年から100年、短ければ30年ほどと言われている。あまり早めの購入は控えたほうがよいだろう。当然、メンテナンス費用も掛かる。最近は中国石など耐用年数が短い墓石も流通しているようなので留意したい。
考えるべき時期は、相続財産もある程度できてからだろう。その見極めのタイミングを検討するために、相続財産の非課税限度額を知っておくとよいだろう。
2015年1月1日に相続税の大幅な改正が行われた。サラリーマン家庭でも相続が関係ないということはなくなった。従来の基礎控除より控除対象額が4割減となったのである。
「基礎控除額3000万円+法定相続人×600万円」が非課税財産である。この金額を超えたとき墓石の購入を検討をしてみてはどうだろうか。
大切な家族の幸せのため、お盆の時期に、近い将来、親が入る(いつか自分も死後入る)お墓について考え、皆で話をしよう。
眞喜屋朱里(税理士、眞喜屋朱里税理士事務所代表)
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