(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)

米アップルの新型スマートフォン「iPhone7」と「iPhone7 Plus」が2016年9月16日に発売された。

防水機能を備え、カメラの性能も向上しているが、なんといっても注目されるのは、日本限定で非接触型ICカード技術「FeliCa」を採用、決済サービス「Apple Pay」に対応していることだ。

「Apple Pay」はJR東日本のICカード「Suica」にも対応しているので、スマートフォンの利用者自体が大幅に増加する可能性もある。株式市場ではソフトバンクG <9984> 、KDDI <9433> 、NTTドコモ <9437> の携帯大手3社はもとより、関連銘柄の動きにも目を配っておきたい。

1.ジャパンディスプレイ <6740>

官製ファンドの傘下で、日立と東芝、ソニー各社の液晶パネル事業を統合して発足した同社は、スマートフォン向けの液晶パネルを主軸に置いているだけに、iPhone7の順調な販売にかける期待は大きい。

2.ソニー <6758>

iPhone7には、ソニーが開発した非接触型ICカード技術であるFeliCa(おサイフケータイ)が採用されている。また、iPhone7ではカメラ機能が大幅に改善されているが、CMOSイメージセンサーでソニーは世界シェアトップ企業でもある。

3.UKC HD <3156>

電子部品商社大手の同社は、ソニー製品を扱っていたユーエスシーと共信テクノソニックが経営統合して、2009年に誕生した。ソニー本体よりも、むしろダークホース的な存在として妙味が出てくるかもしれない。

4.TDK <6762>

大手電子部品メーカーである同社は、HDD用磁気ヘッドを収益の柱にしているのだが、スマートフォン向けの電源やカメラのレンズ駆動部品なども幅広く手掛けており、iPhone7の好調は業績に貢献するものとみられる。

5.アルプス電気 <6770>

電子部品大手であるアルプス電気は、カメラ関連部品を供給するメーカーとしても広く知られている。デジカメのオートフォーカス用カメラアクチュエーターではトップシェアの位置にあり、TDKと同様にiPhone7からの恩恵を受けそうだ。

6.日本航空電子 <6807>

NEC系の同社は、コネクター、システム機器、航空用電子機器の3部門にわたって事業展開している。iPhone7の特徴の一つにイヤホンジャックを廃していることがあるが、これに代わって採用されているUSB Type-C接続のコネクターは、同社の得意とするところだ。

7.村田製作所 <6981>

世界トップのセラミックコンデンサーを主たる事業としている、電子部品大手の村田製作所は、アップルがかねてより日本の部品メーカーを重用してきたこともあり、iPhone7関連銘柄の筆頭に挙げられている。

8.日精樹脂工業 <6293>

iPhone7の大きな特徴と言えるのが「防水機能」だ。屋外でポケモンgoなどのゲームをする際に、これまで雨を気にせざるを得なかったユーザーにとっては、極めて魅力的な機能だといえる。iPhone7を防水にする為に必要な部品を打ち抜く機械が、射出成型機の最大手である日精樹脂工業製ではないかとの噂から、同社株が関連銘柄として注目を集めている。

9.AppBank <6177>

同社はゲーム、スマホ関連の紹介サイトでの広告提供と、店舗やネットを通じたスマホ周辺商品の販売を事業の柱としている。2008年にサイトが開設された「AppBank.net」は、日本最大のiPhoneメディアだ。iPhoneアプリにとどまらず、iPhoneケース・アクセサリーや、iPhone関連ニュースも取り扱われている。

10.フライトHD <3753>

同社はモバイル型電子決済端末や決済アプリサービスなどを展開しているが、とりわけ国内初のBtoB決済ソリューション「ペイメント・マイスター」に注目すべきだろう。

これは、iPhoneやiPadをクレジットカードのリーダーとして使用できるようにするシステムで、すでにホテルやレストラン、タクシーなどの幅広い業種に普及が広がっている。しかも、「Apple Pay」に対応した最新鋭のマルチ決済装置 「インクレディスト・プレミアム」の発売も開始しており、まさに関連銘柄の本命だと言ってよいだろう。(ZUU online 編集部)

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