アルゴナビス清水の投資戦略
(写真=PIXTA)

昨日は久しぶりに晴れたという感じでしたが、今朝も今一つすっきりとしない天気になっています。連休も終わり、日米の金融政策も当面の方向が見えて来たことでここからは9月中間決算や米大統領選挙の話題で株式市場も動きそうです。決算なども特に悪そうな感じでもないのですが、やはり設備投資や消費というところは今一つということなのでしょう。

海外での経済の拡大スピードが日本を上回っており、円高にも関わらず、海外でしっかりと稼いでいるような企業が注目されます。また、内需銘柄でも売られすぎているものも多く、先行きに対する不安が薄れてくれば買い直されるものも多くなりそうです。素直に割安銘柄などを拾っていくということで良いのだろうと思います。高配当・好優待銘柄も注目です。

週末の米国株は軟調となったのですが、円高が進むということでもなく、本日の日本市場は堅調な展開が期待されます。ただ、積極的に買い上がるだけの手掛かりがあるというわけでもなく、中間期末の配当狙いの買いなどが入るかどうかというところです。日銀のETF(上場投資信託)買いも期待されることから主力銘柄を中心に値持ちのいい展開になりそうです。為替が円安に振れるようであれば買い直しの動きも出てきそうです。

引き続き16,500円~600円水準での値固めから17,000円をうかがう展開となりそうです。上値の重さが嫌気されては売られるということを繰り返しながら、強含みに推移していきそうです。17,000円を一気に抜けるには手掛かり不足ということでしょう。

本日の投資戦略

日米の目先の金融政策が決定したことで今週は落ち着いた動きも見られそうです。特に世界的な景況感の悪化などが見られるということでもなく、金融不安が募っているということでもなく、堅調な地合いが続くのでしょうが、決定的な材料には乏しく、日本市場でも中間期末を控えての持ち高調整の売り買いが中心となりそうです。

個別企業の動きとしては主力銘柄は売り難さも見られそうで値持ちのいい展開が続くのではないかと思います。配当や株主優待などを期待する向きも多いものと思われ、日銀のETF(上場投資信託)買いなども引き続き期待されるなかで、指数は大きく方向が見られるということでもなく、上がれば売られ、下がれば買われるという展開になりそうです。

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

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