濵田将士,成功する起業家,時間の使い方
(写真=The 21 online)

成功者は「朝6時」に何をやっているのか?

自分の実力を試すべく、あるいは会社や時間に縛られる生活に嫌気が差し、起業の道を選ぶ……。だが、多くの人はすぐに「こんなはずではなかった」と後悔し、結局、失敗への道をたどることになる。

では、起業して成功する人と失敗する人の違いはどこにあるのか。多くの起業家を知る経営コンサルタントの濵田将士氏によれば、それは「時間の使い方」だという。では、本当に稼げる起業家の「時間術」とは?

起業をしたのに「週休2日」などと考えてはいけない

経営コンサルタントという仕事柄、多くの経営者、起業家と出会ってきましたが、昨今、起業家において、稼げる起業家と稼げない起業家の二極化が進んできているように思います。

ただ、その違いは元からの能力というよりも、あくまで「時間の使い方」に起因するところが多いのです。そこで、私自身の経験から、稼げない起業家が稼げるようになるための時間の使い方のポイントについて、お伝えしたいと思います。

まず、起業後もサラリーマン的な働き方を当たり前の基準としている方は、稼げません。サラリーマン的な働き方とは、たとえば、「週休2日欲しい」「1日8時間労働がいい」というようなこと。

私の周りで年収3,000万円以上を得ている起業家で、そんなことを言っている人はまずいません。年間の休日は1日あるかないか程度。毎日朝6時から仕事をして、夜10時あたりまで働いている。そんな働き方を当たり前のようにこなしているのです。

私のクライアントのある社長の例です。以前は、始業1時間前に会社に行き、仕事の準備をし、夜9時くらいまで仕事して帰宅というライフスタイルだったのですが、正直、あまり稼げていませんでした。

私が彼にアドバイスしたのは、「本気で稼ぎたいならまず、朝は6時から働きましょう」ということでした。彼は私のアドバイス通りに毎朝6時に会社に行き、それを習慣化するため、時計と自分を一緒に映した写真を毎日、ブログにアップするようにしました。これを半年続けた頃、彼の会社の売上は、今までとは比較にならないほど上がっていたのです。

単に「毎朝6時から働く」ことを実行しただけでは、多くの方が「何をすれば良いのかわからない」という状態になります。でも、それでいいのです。これを自覚することが、稼ぐための第一歩。そして、今まで何をすれば良いのかわからなかったこの時間を有効に使えるようになれば、確実に稼げるようになるというわけです。

集客のプロセスを知らないから、顧客が集まらない

稼げるか稼げないかの違いを端的に言ってしまえば、「集客できるかどうか」となります。集客には、3つの柱があります。

1 見込み客の集客
2 はじめて客の集客
3 ファン客への育成

簡単に解説すると、「見込み客の集客」とは、あなたやあなたの会社、あなたの扱っている商品や価値観、世界観に興味のある方たちを集めることです。「はじめて客の集客」とは、その集まってくれた興味のある方に、はじめて商品を購入してもらうためのアプローチです。そして「ファン客への育成」とは、消費金額を高めて、あなたのお店以外には浮気しないファン客に育てることです。

具体的には、ブログを書いたり、フェイスブックに記事を書いたり、一度接点を持ったお客にお礼状や手書きDMやニュースレターを送るという行為になります。この3つの柱をバランスよく動かすことが大事なのですが、多くの人は「見込み客」がいない状態にもかかわらず、「はじめて客」を集客しようとしたりして、結果が出ないのです。

最大の問題は、集客に力を入れていない起業家が多いことです。商品品質を上げることやサービスの向上には力を入れても、集客スキルを身につけたり、具体的な行動を起こすことを忘れてしまっている起業家があまりに多いのです。