就活の「面接シーン」が大きく影響

上位の企業には、テーマパークやホテル、コンビニなど、接客が仕事の中心になるブランドと、塾や予備校などの教育系のブランドが多く占めている。4位の帝国ホテルが「やってみたいアルバイト」では30位だったり、6位のユニクロも同様に27位だったりと、「就活に役立ちそう」なブランドが、必ずしも「やってみたいアルバイト」とリンクしていないのも興味深いところだ。

回答者のフリーコメントを見ていくと、就職活動に役立ちそうだと思う理由は大きく2つに分かれる。それは、「コミュニケーション能力が上がりそうだから」と「しっかりとしたイメージを与えられそうだから」の2つで、いずれも就職活動の「面接シーン」が主に想定されたものだと考えられる。

「コミュニケーション能力が上がりそう」なブランド

1位の「東京ディズニーランド」から6位の「ユニクロ」まで上位の6ブランドには、共通して「接客の要求レベルが高い」、「教育・研修がしっかりしている」といったイメージが持たれている。アルバイトをする側にとっては「厳しい職場」なのかもしれないが、そこで叩き込まれた臨機応変な対人能力は、結果的には面接の時に上手く受け答えをする力や丁寧に対応する力として発揮されそうだとの考えだ。

また、4位の「帝国ホテル」をはじめとするホテル業界では、「お客様への正しい言葉づかいや対応方法が学べそう」といったイメージが強く持たれている。ホテルの接客では、幅広い顧客への丁寧な対応が求められ、相手からも姿勢や態度を見られがちなことから、年上の面接官に対する「マナー・礼儀」を習得するために役立つのではないかと考える若者が多いのだろう。

「しっかりとしたイメージを与えられそう」なブランド

7位にランクされた「家庭教師のトライ」をはじめとした塾・予備校業界のアルバイトは、「学力が高い」、「勉強をしっかりしてきた」といったイメージを面接官にアピールできるのではないかと考えられている。また、学業を指導することによって培われた力も、就活に役立ちそうだと見られているようだ。

このほか、8位の「JR東日本」や13位の「郵便局」には、「安定感のある大手企業」のイメージが強いことから、そうした企業でのアルバイト経験は、「真面目」ないしは「信頼感のある」印象を与えられそうだと考える意見が多く挙がっている。

いずれにせよ、アルバイトの選択に「就活に役立つかどうか」が大きな要因になっていることに間違いはない。アルバイトを募集する側も、それに応募する側も、その意義についてより真剣に考える風潮が根付きつつあるのだと言えるだろう。(ZUU online 編集部)

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