申告書,個人事業主,確定申告
(写真=PIXTA)

確定申告が必要な場合、申告書を作成し期間内に税務署に提出する必要がある。申告書には、種類があり、どれを使用すべきかは各個人よって異なっている。これが確定申告が煩雑なものというイメージになってしまっている一つの要因でもある。

ここでは、そのようなことを防ぐため、正しい申告書の種類について解説していきたい。


確定申告書、どれを使用すればいい?

申告書には「申告書A」「申告書B」の2種類が存在する。それに加え、「第三表」「第四表」というものも存在し、それぞれ確定申告の内容によって併せて提出することが求められる。

まず、「申告書A」「申告書B」の違いから説明しよう。

一言で言えば、「申告書B」は「申告書A」より、広範囲をカバーしているものだということをまずご理解いただきたい。また、「申告書B」は誰でも使用することができるので、どちらを使用していいかわからない場合は、「申告書B」の必要項目だけ記入するだけでもいい。

サラリーマンや年金受給者が必要となる書類

給与所得者(サラリーマンやアルバイト、パートの方)や年金受給者は基本的に「申告書A」を使用する。記入に際し源泉徴収票の内容を転記することとなるので、あらかじめ準備しておこう。紛失している場合は、再発行を依頼する必要がある。

申告書Aは、申告する所得が、給与所得・公的年金・その他の雑所得・配当所得・一時所得のみで予定納税がない人が使用するものだ。ここで言う、予定納税とは前年の所得税が15万円以上だった場合に収める税金を指す。

個人事業主や不動産所得があるものは「申告書B」を使用する。これらの申告書に加えて、所得金額が赤字の場合は申告書Bに加え、「申告書第四表(損失申告用)」を作成する。また、譲渡所得がある場合は、こちらも申告書Bに加えて「申告書第三表(分離課税用)」を作成する必要がある。

個人事業主は白色申告か青色申告を選択

個人事業主には白色申告、青色申告という制度が用意されている。

本来、個人事業主は日々記帳と呼ばれる収入・支出を管理するものを作成する必要がある。白色申告とは、その記帳の詳細を省略し、「簡易な記載」での申告で良いという制度だ。例えば、1日の売上を合計額として記入したり、経費を項目ごとに1日の合計額で記載し申告すれば良いというものである。

それに対し、青色申告は複数簿記形式と呼ばれる、より詳細な内容を記載しているものが申告する方式で、それにより経費の認められる項目や金額、所得金額からの控除額を増加して認めてもらえるという制度だ。

個人事業主になったばかり、という方には分かりにくい部分でもあるが、控除額も大きいのでどちらで申告するべきか、自身で確認してほしい。

確定申告書の記入方法

続いて、申告書の具体的な記入方法について説明する。

申告書上部に住所、氏名等を記載し、押印する。源泉徴収票の内容を見ながら、左側収入金額等に額面金額を記載する。その下、所得金額には、源泉徴収票の給与所得控除後の金額を転記する。所得から差し引かれる金額は、控除項目であり、それぞれに該当する項目に金額を記入する。

表右側は、税金の計算だ。これは申告書の記載に従って計算していけば良い。その他、延滞届けの項目も該当する場合は記載し、最後に還付される税金の受取場所(銀行口座)を記入する。

申告書と各種控除の証明書、領収書等を期間内に税務署に提出すれば書く申告が完了する。また、税務署に行く時間がない方は郵送やインターネットでの申告も可能だ。ただし、それぞれに注意点があるので国税庁のホームページで事前に確認しておこう。

確定申告する場合に省略できる添付書類

e-Taxというインターネットからの申告を考えている人も多いだろう。インターネットのからの申告の場合、本来提出または提示するべき書類の添付を省略できることをご存知だろうか。

省略できる書類は、医療費の領収書、寄附金控除の証明書、勤労学生の証明書、雑損控除の証明書など多岐にわたっている。

ただし、申告期限から5年間はそれらの書類を税務署から提出、提示を求められることがある。そのため、その後紛失してしまった場合や求めに応じなかった場合には確定申告書への添付がなかったものとみなされてしまうので、必ず保管しておく必要があるので注意が必要だ。

習慣化すれば焦らなくてすむ

今回は、確定申告に必要な書類について取り上げた。個人事業主の方であれば、日々の帳簿記入や領収書の保管は習慣化されていると思う。しかし、副業を行っているサラリーマンや、初めて医療費控除の申告をする方などは、書類を揃えるところからスタートしなければならず、戸惑ってしまう方もいるだろう。

インターネットからの申告が可能となり、煩雑さは緩和され始めてきた。個人事業主以外の方は、今からでも日々の習慣として領収書の保管などを習慣化しておこう。

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