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(写真= PIXTA)

確定申告に必要な書類をそろえて提出する

【第1回】【第2回】では確定申告の基本や、青色と白色の違いについて見てきた。今回【第3回】では、実際に確定申告に必要な書類をそろえて提出するところまでを解説していく。

これで確定申告は完璧、とまではいかないが、今回で確定申告書類をそろえて提出する、という確定申告の流れは把握できるはずだ。少なくとも、確定申告で何をすれば良いかわからない、何から着手して良いのか理解できない、といったことはなくなるだろう。

税務署に確定申告を提出する際に必要な書類

確定申告の準備が済んだならば、いざ提出する前に次の書類が揃っているかをチェックしよう。申告書へ記入した項目(利用する控除)によって必要な書類は異なるので、自身の作成した申告書と合わせて確認するとより分かりやすいかと思う。

以下に記入した項目(利用する控除)ごとに場合分けし、記入項目と必要書類をセットで紹介していく。

申告書の「収入金額等」で次の項目を記入した場合

・給与……給与所得の源泉徴収票(原本)
・雑・公的年金等……公的年金等の源泉徴収票(原本)
・配当……配当・分配の支払通知書、特定口座年間取引報告書等
・退職所得以外の所得の合計額が2,000万円を超える場合……財産及び債務の明細書

申告書の「所得から差し引かれる金額」で次の項目を記入した場合

・各種保険料控除等……該当支払額の証明書や領収書等(年末調整において既に控除を受けている項目については不要)

申告書の「税金の計算」で次の項目を記入した場合

・各種特別控除等……該当特別控除の申告書、及び計算明細書等

上記書類の用意が済んだら、次にそれらを確定申告用の添付書類台紙へ貼付しよう。添付書類台紙は国税庁ホームページ上にPDFファイルが用意されているが、プリントアウトできる環境がなければ最寄りの税務署を訪ねてその場で貼付しても良い。しかし、ネット環境がある場合は自身で台紙を用意する前に可能な限り添付書類台紙を参考にしたいところだ。

添付書類台紙には各種控除関係書類を貼付する欄が設けられているほか、貼付するべきでない書類に関しても言及がある。特に初めての確定申告などで勝手が分からない場合は、なおさらこれを参考にした方が賢明だろう。

確定申告の税務署への提出方法