ふるさと納税でお歳暮に使える商品の内容とは

では、お歳暮に使えそうな商品をどのように選んだらよいのだろうか。師走目前のこの時期、インターネットのふるさと納税サイト「さとふる」「ふるさとチョイス」でお歳暮特集を組んでいる。まずは、そこで色々チェックしてみるとよいだろう。

なお、選ぶ際のポイントだが、まず年内に届くかどうか確認しよう。入金後、いつ発送なのかは商品によって異なる。また、ギフトコンシェルジュのアンケート調査「もらってうれしいお中元ランキング2016」によれば、1位は洋菓子(13.3%)、2位はカタログ(12.5%)、3位は同率で酒類と肉・加工肉(11.5%)となっている。

無難にこの順位で選ぶのも方法のひとつだが、お歳暮は元々、日頃のお礼を兼ねてお互いの交流を深めるイベントだ。「贈り先の故郷と関連するもの」「お歳暮を機に会話が広がりそうなもの」「実際に使う場面や時期」を念頭に置きながら選ぶと、贈り手も貰い手も嬉しい贈答となるだろう。

具体的には、次のようなものだ。

1.北海や日本海出身の人には「カニ」などの海産物を

ふるさと納税のサイトには「カニ」「ホタテ」「明太子」「イクラ」などの商品が並ぶ。1万円の寄附でも食卓に特別感を与えてくれる明太子や魚の干物が目に飛び込む。いずれものし紙を自治体でつけてくれる。故郷の香りが潮のにおいだった人には、嬉しい逸品となるだろう。
例えば、北海道森町では、「浜茹で毛ガニ(400g)×2・いくら醤油漬400g・数の子松前漬け450g」がもらえる。

2.年末年始のお楽しみに「日本酒」をはじめとするお酒を

相手の故郷が分からなくても相手の趣向が分かれば、それに合わせた品を送ることができる。お酒に目がない人には日本酒や焼酎を送るとよいだろう。特に、1万円台の商品には、地方の銘酒の飲み比べセットやつまみも合わせた日本酒セットなどの種類が多い。「飲みすぎにはお気を付けくださいね」という一言を添えて贈ると、日頃のご縁もより深まるというものだ。
例えば、高知県須崎市では、「特別本醸造酒「須崎」(西岡酒造)1.8L・本醸造酒「金凰司牡丹」(司牡丹酒造)1.8Lセット」がもらえる。

3.孫や子どものいる家庭には「お菓子」「ジュース」

年末年始は、家族親類が集まる時期でもある。日ごろ会えない孫や親戚の子どもたちが寄り集まれば、お菓子やジュースが必要になる場面が多くなる。こういうときに、お菓子やジュースの詰め合わせがあると、重宝するものだ。また、年末年始は物入りとなるが、裏返せば買い忘れが多くなるということでもある。ソバやうどんが手元にあると、買い忘れを防ぐことができる。また、地方色豊かな味わいで、年越しの一場面も豊かなひと時となるに違いない。
例えば、 福岡県春日市でもらえる「甘酒効果 190ml×5本セット」などがお歳暮としては良さそうだ。

お歳暮やお中元といった贈答のイベントは、ただ単にモノを贈ればよいわけではない。相手への日頃の感謝やお礼、今後も末永く付き合いたいなど、モノを使って贈り手の気持ちを贈る行事だ。日ごろの忙しさから慌ただしく選びがちになるが、贈答という機会だからこそ、ふるさと納税を使ってじっくり贈り物を選び、贈り手も貰い手も楽しいイベントになるように工夫したい。

鈴木 まゆ子
税理士、心理セラピスト。2000年、中央大学法学部法律学科卒業。12年に税理士登録。外国人の在日起業の支援が中心。現在、会計や税金、数字に関する話題についてのWeb上の記事執筆を中心に活動している。心理セラピーは、リトリーブサイコセラピーにて大鶴和江氏に師事。税金や金銭に絡む心理を研究している。共著「海外資産の税金のキホン」(税務経理協会、信成国際税理士法人・著)。ブログ「 経済DV・母娘問題からの解放_セラピスト税理士のおカネのカラクリ

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