「ごはんにかけるシリーズ」などの食品も好調

最近では食品の伸びも注目される。今上期の商品別の売上構成をみると食品の占める割合は6%。衣料雑貨の37%、生活雑貨の53%に比べると構成比はまだ小さいが、伸び率は18%増と衣料雑貨の6%増、生活雑貨の11%増を大きく上回る。6%という構成比は海外も含めた数字であり、日本での比率はもっと上がっている可能性もある。

読者の中には、無印良品の食品の存在を知らない人も多いかもしれない。しかし、無印良品の食品はネットなどで評判が高いのだ。良品計画の戦略商品で付加価値の高いオリジナルの「こだわりたいね」シリーズのほか、レトルトカレー、ルイボスティ-、バームクーヘンといった定番商品を取り揃えている。さらに「宮崎風冷や汁」といった「ごはんにかけるシリーズ」のほか、この秋には新たに「不揃い 宇治抹茶チョコがけいちご」も投入しており、ネット上はもとより筆者の周りでもなかなかの評判だ。

また、良品計画はファミリーマートと提携している。ファミマでの無印良品の扱いが増えてきたことに気づかれた人も多いのではないだろうか? コンビニでも無印良品の食品が人気化する可能性も高いだろう。

衣料品や食品など「約300点」を値下げへ

良品計画は、11月10日に、来年春から夏にかけて投入する衣料品や食品など約300点を値下げすると発表した。デフレ傾向が強まるなか、主力の定番商品を値下げして集客力を高めるのが狙いだ。

衣料品では、たとえば婦人用Tシャツを1500円から990円に、チノパンを3980円から2990円にそれぞれ値下げする。食品では「ブールドネージュ」などのクッキーを200円から190円に下げる予定だ。

良品計画の株価は、昨年インバウンド関連銘柄として2014年末の1万4880円から2015年7月の2万9040円の過去最高値まで2倍以上になった。その後、今年の8月の1万8230円まで下げた後、中間時の好決算を受けて2万2000円台まで回復している。進化する無印良品と株価の動向からは今後も目が離せない。(ZUU online 編集部)

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